変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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アンケートを締め切りました。

次の番外話はヤンデレきりたんエンドとなります。

アンケートに参加していただきありがとうございました。




第151話

 

 

 

 

 イタコ先生の好意で車に乗せてもらえるということを聞き、ゆかりたちの脳内に1つの欲求が現れる。

 

 竜の隣の席に座りたい。

 

 そう考えたゆかりたちは勢いよく他の4人を視界に収めて身構えた。

 5人がいきなり身構えたことに竜は驚き、思わず固まってしまう。

 

 

「えっと・・・・・・、どうしたんだ・・・・・・?」

「ちゅわぁ・・・・・・、私、なにか余計なことを言ってしまったのかしら・・・・・・?」

 

 

 身構えるゆかりたちに竜は恐る恐る声をかける。

 ゆかりたちの様子にイタコ先生は余計なことを言ってしまったのかと不安になり、やや涙目になってしまっていた。

 

 

「ほら、マキさんはご両親が心配してしまいますから。先に送ってもらってはどうですか?私は遅くなっても大丈夫なんで竜くんと待たせてもらいますから」

「いやいや、ゆかりん。ゆかりんこそ先に送ってもらいなよ。私はお父さんに竜くんも一緒にいたことを説明する必要があるからさ」

「ほら、うちらはあれや。竜の晩御飯も作る必要があるからな。せやから後のことは任せてあかりもマキマキたちと一緒に送ってもらったらどうや?」

「そうそう。それに竜くんの家からならボクとお姉ちゃんを竜くんが送ってくれるから危険なこともないしね」

「いえいえ、それだったら私の家は竜先輩の家の目の前なわけですからイタコ先生の負担も少ないですし。私と竜先輩が一緒に送ってもらいますよ」

 

 

 バチバチと散る火花を幻視させながらゆかりたちは自分は竜と一緒に車に乗るのだと主張する。

 そのころ、5人の様子にどうしたら良いのか分からなくなっていた竜は、頭の上にキツネを乗せてきりたんを猫可愛がりしていた。

 

 

「話は平行線・・・・・・ですね」

「まぁね。分かりきってたことだけどね」

「うちも皆も、譲れんもんがあるからなぁ」

「とくにこのことに関しては、ね」

「あ・・・・・・」

 

 

 誰も譲ることはないのだろうと、分かりきっていたことではあったがあらためて再確認したゆかりたちは身構えていた体勢を解き、普通に立つ。

 不意にあかりがなにかを思いついたのか、ポンと手を叩いた。

 あかりの仕草にゆかりたちは視線を向ける。

 

 

「私が家に連絡をして私と竜先輩を乗せてもらえば────」

「それはズルいと思いますよ?!」

「それが通るなら私もお父さんに電話しちゃうよ?!」

「ずっこいわー。あかり、それはずっこいわー」

「ダメだよ、あかりちゃん。そんなズルは誰も認められないよ?」

 

 

 あかりの言葉にゆかりたちは非難をあびせる。

 あかりの思いついた方法は竜と2人でイタコ先生に送ってもらわないというもの。

 この方法はマキ自身もすでに思いついていたことだったのだが、正々堂々と決めるために言わずにいたのだ。

 まぁ、あかりは良い考えだと思ったのか普通に言ってしまったのだが。

 

 

「うにゃにゃにゃにゃにゃ・・・・・・」

「よーしよしよしよし」

 

 

 そのころ、竜にワシャワシャと撫でられていたきりたんは猫のような鳴き声をあげながら竜の好きにさせていた。

 きりたんのそんな姿にずん子とイタコ先生は、ゆかりたちのことを意識から逸らすようにしながら微笑ましそうにきりたんと竜のことを見ていた。

 そんなきりたんの様子に竜の頭の上のキツネはクスクスと小さく笑い声をあげる。

 

 

「いつまでかかるかなぁ」

「まだしばらくは続くんじゃないですか?」

 

 

 話し合いが終わらないゆかりたちを見ながら竜はポツリと呟く。

 このままでは家に帰るのが遅くなってしまうなぁ、と竜はボンヤリと考え始めていた。

 

 

「あの、皆さんの家の位置とかを聞いても良いですか?」

「うん?良いぞ」

 

 

 きりたんの言葉に竜は不思議そうに首をかしげるも、とくに隠すことでもないため、正直に話す。

 竜に全員の住んでいる場所を聞いたきりたんは少しだけ考え始める。

 

 それから数分後、いつまで経っても平行線な話を続ける5人にしびれを切らしたきりたんが、どんな組み合わせでイタコ先生の運転する車に乗るのかを一方的に提案して話は強制的に終わるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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