変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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第156話

 

 

 

 

 竜たち全員の準備が終わり、殺人鬼がマッチングされる。

 どの殺人鬼が選ばれているのかは竜たちには分からず、逆に殺人鬼は逃走者の姿をきっちりと確認することができる。

 そのため逃走者側は殺人鬼に見つからないように気をつけつつ、殺人鬼の情報を得て対抗策を探っていかなければならないのだ。

 

 

「ここは・・・・・・、中心にデカイ工場がある場所だったか?」

 

 

 読み込みが終わり、テレビ画面の左下に出てくる名称と周囲の様子から竜はどんなマップなのかを推測する。

 “DEAD BY DAYLIGHT”にはいくつかのマップがあり、障害物の多いマップ、かなり狭いマップ、背の高い草が生い茂っているマップなどなど、マップにはそれぞれに特徴がある。

 そして今回の竜たちのいるマップは“アイアンワークス・オブ・ミザリー”の“マクミラン・エステート”という名前のマップだ。

 このマップには大きめの建造物があり、その建造物を利用したり建造物の周囲にある木箱などを利用することによって殺人鬼から逃げることができるかもしれない。

 ただし、殺人鬼によっては壁を越えて攻撃を当ててきたりするので、逃げやすいかと聞かれて簡単にうなずくことはできないのだが。

 

 

「近くにはいなさそうか。とりあえず俺は真ん中の方の発電機を目指すわ」

『了解です。こちらは地下室近くの発電機を優先的に修理しますね』

『でしたら私も地下室近くを優先しましょう』

『それならボクはぁぁぁあああああっっ?!?!』

 

 

 マップの中心に近い発電機を探しながら竜は他の3人にどう動くのかを伝える。

 竜の言葉にゆかりと“KIRIKIRI”は地下釣りを避けるために地下室近くの発電機を修理することを決める。

 ゆかりと“KIRIKIRI”の言葉に続いて葵もどう動こうかを答えようとしたが、葵はいきなり悲鳴のような声をあげる。

 葵のあげた大きな声に竜たちは一瞬だけ驚きつつ、周囲の警戒をする。

 

 

『やだやだやだぁ!追いかけてこないで!』

「あー、どうやら殺人鬼に見つかったっぽいな」

『でしたら今のうちに発電機を修理した方がいいですね』

『青さん、殺人鬼の引き付けお願いしますね』

 

 

 葵の言葉から殺人鬼に見つかったのだろうと理解した竜たちは急いで発電機へと向かう。

 誰か1人が追われているということは残りの3人がフリーになっているということ。

 なのでこの隙に1つでも多く発電機を修理できれば逃走者側の勝利に繋がるだろう。

 

 

「ところで殺人鬼はなん────」

『チェーンソーの音が怖いぃぃいいい!!』

「────だったか、聞こうとしたけど。チェーンソーならカニバルかヒルビリーだな」

『使われる多さではヒルビリーの方が可能性はありますね。今、修理が半分までいきましたので頑張ってください』

『やっぱり2人がかりで片方が有能の証明とリーダーをつけていると早いですね』

 

 

 チェーンソーを使う殺人鬼は竜の言うとおりカニバルかヒルビリーしか存在しない。

 チェーンソーの攻撃は当たれば一撃で倒されてしまうので、殺人鬼がどちらにしてもチェーンソーの攻撃を受けてはいけないのだ。

 葵が追われ始めてまだそれほどまで時間は経っていないというのにゆかりと“KIRIKIRI”の修理している発電機が半分ほど修理が進んでいる。

 竜の修理している発電機が2割ほどの進行に比べてかなり早いように思えるが、これは2人がかりでやっていることと“KIRIKIRI”の言っている有能の証明とリーダーの効果によるものが大きい。

 有能の証明とリーダーはどちらも修理の速度などを早める効果を持っているため、これによって2人の修理している発電機の修理速度が加速されていたのだ。

 それから少しして、ゆかりと“KIRIKIRI”の2人は葵が攻撃を受ける前に修理を終えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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