変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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第160話

 

 

 

 

 板を倒したことによって竜の存在に気がついたのか現れたカニバルから竜は逃げる。

 カニバルから追われるのは2度目で、竜はカニバルの挙動がどことなくぎこちないことに気がついた。

 ぎこちない・・・・・・、具体的にどこがぎこちないかと言われると困るところだが、ぎこちないのだ。

 

 

「そういえばもう発電機はラストなんだったっけ?」

『せやで。3人で有能の証明とリーダーつきやからかなりの速度で直っとるわ』

 

 

 カニバルの挙動がぎこちないことによって話す余裕がある竜は茜に現状を確認する。

 竜の問いに茜はテレビ画面を確認して発電機の修理具合を見て答える。

 どうやら葵たちはなるべく早く発電機を修理することに集中しているようで返事は聞こえてこなかった。

 

 

「もしかしたらなんだが・・・・・・、このカニバルって練習できてるんじゃないか?」

『なんでそう思うん?』

「なんつーか、動きにぎこちなさを感じて・・・・・・」

 

 

 カニバルに追われながら感じたぎこちなさから、竜はこのカニバルは練習をしているのではないかと推測する。

 竜の言葉に茜はなぜそう思ったのかを尋ねる。

 竜自身もしかしたらそうなのではないかという感覚で言ったため、ハッキリとした理由はないのだが、それでもそう思った理由を茜に伝えた。

 

 

「まぁ、俺の所感だから本当にそうかは分からんけどね。って、いったぁっ?!」

『あ、ドラくんが殴られた』

『インガオホーやな』

『最後の発電機が終わりましたよ』

『離れた出口を開けに行きましょう』

 

 

 油断して茜と会話をしていた竜はいつの間にかカニバルに距離を詰められており、攻撃を受けてしまう。

 竜の声からカニバルに攻撃を受けたのを察した茜はどこかで聞いたことのあるような言葉を言った。

 カニバルから攻撃を受けた竜は、攻撃を受けたことによって前方に(はじ)かれたのを利用してカニバルから距離をとる。

 そして、竜が攻撃を受けたのと同時に最後の発電機の修理が終わり、2ヶ所の出口が光って強調された。

 

 

「開けるならどっちを開けるのか教えてくれなー」

『殴られたのに余裕やんな?』

「いや、なんか感覚を掴み始めたのか追いかけるのが上手くなってる気がするしもう少ししたら殺られる気がするわ。HA()HA()HA()!」

『なにわろてんねん』

『ちょっと急いだ方がいいみたいですね』

『出口を開けちゃうのでもう少し頑張ってください』

 

 

 脱出に関して諦めているわけではないのだが、それでもこのままでは脱出はできないのではないか、そう思えるほどにカニバルの動きが変わっていっているのを竜は感じ取っていた。

 やや諦めも含まれた竜の言葉に茜はツッコミをいれ、ゆかりと“KIRIKIRI”は出口を急いで操作して早く開けようとするのだった。

 

 

『お姉ちゃん。なんか光ってるのがあったんだけど、これってなんだっけ?』

『うわぁ・・・・・・、このタイミングで光っとるとか、ノーワンやん』

 

 

 最後の発電機を修理し終わってから葵はどうやら別ルートで移動していたようで、茜に気になったものを尋ねていた。

 葵の言葉に茜はテレビ画面を確認し、あちゃあといった調子で言葉を漏らした。

 

 ノーワン、正式名称は“呪術・誰も死から逃れられない”であり、これは発電機の修理が終わった瞬間に発動するパークで、効果は殺人鬼が攻撃を当てれば無傷の状態でも一撃で重症状態にまで持っていかれてしまうというものだ。

 呪術というパークはマップ上に点在する頭蓋骨のオブジェクト“トーテム”があることによって発動し、発動している場合はマップ上のどこかのトーテムが光を放つようになる。

 これを解除するにはトーテムを破壊するしか方法はないので、光っているトーテムを見つけた場合はなるべく破壊することをおすすめしたい。

 まぁ、トーテムを破壊したときにノーワンの状態を付与するトラップのパークもあったりするので、全部破壊するのが正解とも言えないのだが、その辺りは個人の判断に任せるべきだろう。

 

 

『とりあえずそれは壊しとき。ドラが吊られたときに救助しやすくなるんやから』

『うん』

 

 

 出口に関してはゆかりと“KIRIKIRI”に任せておけば問題ないと判断した茜はトーテムを破壊するように葵に伝える。

 茜の言葉に葵はトーテムを壊すためにしゃがみこんだ。

 そして、それと同時に出口の開く音と共に画面の上部にタイムリミットが表示されるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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