UA140000を越えたので番外話です。
ヤンデレといっても作者のイメージするヤンデレですので好みが分かれるかもしれません。
それでもよろしければ読んでください。
なお、本編のネタバレも含まれますので気をつけてください。
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竜くんと出会ったのは私とオネちゃんがこの学校に来てからすぐのときだった。
自慢のように聞こえてしまうかもしれないが、私とオネちゃんはどちらも見た目がとても可愛い。
そのため、休み時間やお昼休みにクラスメイトたちに囲まれて質問責めなどになってしまったのだ。
それに気がついたクラスメイトのずん子ちゃんが保健室でお昼ご飯を食べることを提案してくれ、そこで私たちと同じように保健室でお昼ご飯を食べている竜くんたちと出会ったのだ。
「あのときは驚いたなぁ。保健室で竜くんたちに出会ったと思ったらいきなりあの子たちが保健室の扉を勢いよく開けて入ってくるんだもん」
あの子たち、というのは竜たちが通う学校の中庭に植えられている梅の木に宿っている精のひめとみことのことを指している。
ひめとみことの存在は基本的に隠されてはいないのだが、その名前だけは霊能力者が知れば使役されてその力を悪用されてしまう可能性があるために秘密になっているのだ。
そのため、イアとオネはいまだにひめとみことの名前を知らず、基本的には“あの子”や“その子”といった曖昧な呼び方になっていた。
「でもあの子たちもけっこうかわいい子たちだよね。茜ちゃんの作ってくるお弁当をいつも美味しそうに食べていたし。竜くんにもかなり懐いているみたいでよく手をつないだり抱き着いたりもしていたよね」
イアの頭の中に思い浮かぶのは保健室でのひめとみことの姿。
2人はいつも茜から受け取ったお弁当を食べ終わると、保健室のベッドでゴロゴロしたり、竜の近くに移動して抱き着いたり手をつないだりしているのだ。
やっている2人の姿が子どもの姿だということもあって茜たちはとくになにかを言うこともなくその光景を微笑ましく思っていた。
なお、ひめとみことはときおり大人の姿になって竜に抱きついたりすることもあるので、その際には素早く全員によって引き剥がされることとなっている。
「ああ、あとはあの子たちもいたよね。あの、変わった生き物の・・・・・・、みゅかりさん、けだまきまき、セヤナー、ダヨネー、あかり草、秋り田ん犬、ずん
イアの言う変わった生き物たちはどれもが竜の家に遊びに行った際に出会った生き物たちで、その生き物たちは皆一様に竜に懐いていた。
竜にしがみついてくっつくものや竜の腹部に突撃するもの、竜の腕に自身の体を巻きつけるものや竜の体から生えてくるもの。
そのどれもが竜に対しての愛情表現としての行動だった。
「やっぱりすごいよね。小さな子どもからいろいろな生き物たちに好かれているんだから。だから・・・・・・、ね?」
────────私が竜くんのことを好きになっちゃうのも仕方がないことなんだよ?
そう言って、イアは自身が腰かけているベッドに拘束されている竜の頬を優しく撫でる。
なぜ竜がイアのベッドに拘束されているのか。
その答えはたった1つ。
たった1つのシンプルな答え。
イアが竜のことを誘拐した。
ただそれだけのことなのだ。
◇ ◇ ◇
ベッドの上に拘束されている竜はどうやら意識を失っているようで、目を閉じたまま起きるようなそぶりが見えない。
そんな竜のことをイアはベッドに腰掛けながらじっと見ていた。
「ふふふ、可愛いなぁ。こんなに可愛いんだから、竜くんはみんなに好かれているんだよね」
竜の頬を撫でながらイアは微笑む。
その微笑みは慈愛に溢れているように見え、他の人が見れば思わず見惚れてしまうほどのものだろう。
「姉さん、そろそろ晩ご飯が・・・・・・、ヒィッ?!」
「 オ ネ ち ゃ ん ? 」
不意に部屋の扉が開き、オネが顔を覗かせる。
オネが顔を覗かせた瞬間、先ほどまで微笑んでいたイアの表情が急変し、光の消えた瞳でオネを見た。
イアの表情にオネは思わず悲鳴をこぼしてしまう。
「この部屋には勝手に入って来ないでって言ったよね?」
「ご、ごめんなさい!で、でもそろそろ晩ご飯ができるから・・・・・・」
イアの言葉にオネは頭を下げて謝る。
そんなオネの姿にイアは小さくため息を吐き、腰かけていたベッドから立ち上がった。
そして、竜の頬をもう1度撫でるとそのまま部屋のカギを閉めて晩ご飯を食べに向かうのだった。
◇ ◇ ◇
少し時間が経過して、晩ご飯を食べ終えたイアはお湯の入ったバケツとタオルを持って部屋に戻ってきた。
ベッドに拘束されている竜はいまだに起きてくるような様子もなく眠り続けている。
そして、イアはバケツとタオルを床に置くと竜の服を脱がし始めた。
どうやらイアは竜の体を拭くつもりのようだ。
「さーて、脱ぎ脱ぎしちゃいましょうねー」
そう言いながらイアは竜の服を1枚、また1枚と脱がしていく。
意識のない人間を脱がせるのはなかなかに大変なはずなのだが、イアは鼻歌交じりに竜の服を脱がしていた。
「んー、やっぱり外に出たりしてないからそこまで汚れたりはしていないかな?」
竜の体を拭きながらイアは呟く。
ちなみに人間は外に出たりして土などの汚れを体に付ける以外にも、汗や皮脂を分泌することによって体が汚れる。
そのため、外出をしていなかったとしても人間は体が汚れるのだ。
竜の体をある程度まで吹き終わったイアは最後に竜の下着へと手を伸ばしていく。
「ここはとくに念入りにキレイにしておかないと大変だもんね。ほーら、恥ずかしくないですよー?」
そう言ってイアは竜の下着を脱がせる。
あらわとなった竜の下着の内側にイアは少しだけ頬を染めつつも嬉しそうにそこも拭いていくのだった。
◇ ◇ ◇
竜の体を綺麗に拭き終えたイアは汚れてしまったお湯を捨て、タオルを洗濯機へといれる。
「あ、私の服も一緒に洗っちゃえばいいよね。このままお風呂に入っちゃお」
そう呟くとイアは自分がいま着ている服を脱ぎ始めた。
そして、着ている服をすべて洗濯機へと入れたイアは、お風呂場の扉を開けて中へと入っていった。
「ふんふんふーん。あ、そういえばもうすぐお薬もなくなっちゃうなぁ」
アワアワと泡を立てながらイアは自分の身体を洗っていく。
きめ細かくて色白で滑らかなその肌を覆うようなその泡はまるでショートケーキのクリームのようにも見える。
体を洗いながら、不意にイアが呟く。
イアの言う薬というのがなにのことを言っているのかは不明だが、おそらくは竜が眠ったままになっていることと何か関係があるのだろう。
そして、イアは自分の身体と髪の毛を念入りにキレイにしてからお風呂から出るのだった。
◇ ◇ ◇
お風呂で体もキレイになり、イアは上機嫌で部屋に戻ってきた。
部屋のベッドでは変わらずに竜が眠っており、他にとくになにか変わった様子もない。
「ふふふ、さーて、と。今日も一緒に寝ようね?」
そう言ってイアは竜が寝ているベッドの上に横になる。
イアが横を向けばそこにはベッドに拘束されている竜の顔があり、それだけでイアは嬉しそうに頬を緩めていた。
「可愛いなぁ、可愛いなぁ・・・・・・。可愛いかわいいカワイイkawaiiカワイイかわいいかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いkawaii可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいいカワイイかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaii可愛いかわいいカワイイkawaiiカワイイかわいいかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いkawaii可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいいカワイイかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaii可愛いかわいいカワイイkawaiiカワイイかわいいかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いkawaii可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいいカワイイかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaii可愛いかわいいカワイイkawaiiカワイイかわいいかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いkawaii可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいいカワイイかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaii可愛いかわいいカワイイkawaiiカワイイかわいいかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いkawaii可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいいカワイイかわいいカワイイkawaiiかわいいカワイイかわいい可愛いかわいいカワイイ可愛いかわいいカワイイkawaii────」
ジッと竜の横顔を見ながらイアが口にするのは“かわいい”という単語。
その狂気じみた言葉を聞かないで済んだのが眠ったままの竜にとって唯一の救いだったのではないだろうか。
「────ああ、本当に竜くんは可愛いなぁ・・・・・・。大好きだよ。ずっと、ずっと ワ タ シ ノ モ ノ ダ カ ラ ネ ? 」
誰に聞かせるつもりもなくイアは呟く。
決して誰にも渡さないように・・・・・・
竜が自分だけのものなのだと主張するように・・・・・・
そう言って、イアは自身の体を竜へと絡みつかせながら眠りにつくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その14
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佐藤ささら
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鈴木つづみ
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イア
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オネ