うまく書けなかった気が・・・・・・
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竜の家に到着した竜とついなは、手洗いうがいをしてリビングに移動する。
リビングについた竜は自分とついなの分の飲み物を用意して椅子に座った。
「ほんまに家にあげるんやね・・・・・・」
「まぁ、自分から言い出したことだしね」
竜の言葉から家にあげるんだろうな、とついなは思ってはいたが、本当に家にあげられると改めて呆れのような感情が込み上げてきた。
ついなの言葉に竜は飲み物を口に運んでから答える。
飲み物を飲むついなを見ながら竜は考える。
東北家に帰りたくなさそうにしていたから家につれてきたが、この場合はイタコ先生に連絡をいれた方がいいのだろうか
しかし、家に来る前に見た怯えようを考えると勝手に連絡を入れるのもよくないように感じる。
連絡をした方が良いのか悪いのか。
いくら考えても出てこない結論に竜はどうしたものかと頭に手を当てる。
頭に手を当てた竜の姿についなは不思議そうに首をかしげて声をかける。
「頭を抱えてるみたいやけど、どうしたん?」
「あー・・・・・・、そのだな・・・・・・、うーん・・・・・・」
ついなの質問に竜はどう答えたものかと頭を悩ませる。
少しだけ悩んだ竜は考えることを諦め、ついなに決めてもらった方が早いという結論になった。
「えっとだな。ついなのことをイタコ先生に連絡しておこうかと思うんだけど・・・・・・」
「いやや」
「即答か」
竜の言葉についなは食い気味に拒否の意を示す。
あまりにも早いついなの言葉に竜は苦笑を浮かべる。
「つってもここにいるってことだけでも連絡しておかないと後々めんどくさくなりそうだけど・・・・・・」
「う・・・・・・」
竜の言っている内容も理解はできるのか、ついなは悩ましげな表情を浮かべて黙り混んでしまった。
ついなが悩み始めてから数分後、ようやくついなはイタコ先生に連絡を入れるかどうかの結論を出したようだ。
「・・・・・・わかった。とりあえずイタコに連絡はしてもろても構わへん。ただ、東北家に戻ることになるんだけはやめてくれ」
「わかった。それじゃあイタコ先生に電話するわ」
イタコ先生に連絡を入れてもいいという結論を出したついなは、念を押すように東北家に戻りたくないということを竜に言う。
真剣な表情で念を押してくるついなの姿に竜はうなずき、スマホを操作してイタコ先生に電話を掛けた。
「も、もしもし・・・・・・」
『公住くんですの?申し訳ないのですが、いま少し立て込んでいまして・・・・・・』
電話に出たイタコ先生は、何やら急いでいるようで、竜と会話らしい会話もせずにそのまま通話を切ってしまった。
イタコ先生が会話をする前に通話を切ってしまったことに竜は驚き、慌ててイタコ先生にもう一度電話を掛けた。
『あの、先ほど言いましたわよね?いまは立て込んでいますの。あとでお願いしま────』
「すみません。帰宅途中で九十九神の女の子に会いまして・・・・・・」
先ほどの電話で立て込んでいると言ったのにもう一度電話をかけてきた竜に、イタコ先生は少しだけ怒ったような声音で言う。
イタコ先生が最後まで言葉を言えばまた電話を切られてしまうと考えた竜は、イタコ先生の言葉を遮るようにしながら帰宅途中でついなと出会ったことを伝える。
竜の言葉にイタコ先生は、しゃべるのを止めた。
「えっと、東北家には戻りたくないそうで、いまは家にいるんですが・・・・・・」
『まぁ、とりあえず見つかって良かったですわ。
竜の説明から、イタコ先生は探している対象が竜の家にいることを知る。
そして、竜についなのことを任せても良いか確認をするのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ