変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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第17話

 

 

 

 

 きりたんに対戦相手として選ばれた茜はきりたんの対面に移動する。

 2人の後ろには大きめのスクリーンがあり、そこに召喚されたモンスターや魔法、罠のカードなどが表示される仕組みだ。

 

 

「ふっふっふ、私の10連勝企画の次の犠牲者の登場ですね。さぁ、あなたも私の視聴率の糧となるのです!」

「いきなりのことで、よー分からんけど。負けるつもりはないで!」

「「デュエル!」」

 

 

 お互いにデッキをシャッフルし、目の前のテーブルにセットする。

 不適に笑うきりたんに茜はやや困惑しつつも、強気に言い返した。

 

 そして2人のデュエルが始まる。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

       ~少女達決闘中~

 

       

 

       ~少女達決闘中~

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 茜ときりたんのデュエルが始まってから13分30秒が経過した。

 この経過した時間を聞いて汚いと感じた人間が何人か観客の中にいたらしく、発狂染みた声をあげているが、とくに誰も気にした様子もない。

 日常風景、というよりは誰もかかわり合いたくないのだろう。

 

 

「なかなかに手強かったですが、これで終わりです!“プランキッズ・ロアゴン”で“クイーンマドルチェ・ティアラミス”を攻撃です!」

「うちの女王さまがーー!!」

 

 

 青いドラゴンの攻撃によって茜の場にいたお菓子の国の女王が破壊される。

 そしてその攻撃の余波によって茜のライフはゼロになった。

 

 

「ふふふ、これで私の9連勝です。さぁ、最後の締めは誰にしましょうか・・・・・・」

「う~・・・・・・、うちの女王さまが~・・・・・・」

「まぁ、けっこう追い詰めることはできたんだからいいんじゃないか?」

 

 

 お気に入りのモンスターを破壊されたことがショックだったのか、茜は落ち込んだ様子で竜のもとに歩いていった。

 戻ってきた茜を慰めるように竜は声をかける。

 竜の言葉に茜はガバリと顔をあげると、竜の背中をぐいぐいと押し始めた。

 

 

「雪辱戦や!仇討ちや!うちの仇をとってくれや!」

「え、ちょ・・・・・・、対戦相手はあっちが選ぶんだから・・・・・・」

「別に私は構いませんよ。それに彼女さんが倒されて彼氏さんも悔しいでしょうし」

「「彼女じゃ(彼氏や)ない!」」

 

 

 茜の声が聞こえていたきりたんは強者の余裕とでも言いたげな雰囲気を放ちながら言う。

 きりたんの言葉に竜と茜は顔を赤くしながら叫んだ。

 きりたんの許可が出たので、竜は顔が赤いままきりたんの対面に移動した。

 

 

「彼女さんの敗北をなくすことができますかね?」

「だから、もういい、・・・・・・潰す」

 

 

 ニヤニヤとお手本のようなクソガキスマイルに竜は言おうとした言葉を止めて小さく呟いた。

 そしてお互いにデッキをシャッフルし、デュエルが始まり────

 

 

「ガンドラXの効果ダメージで終わりだ。デストロイ・ギガ・レイズ!」

「そ、そんな・・・・・・」

 

 

         ────先攻1ターン目で終わりを迎えた。

 

 

 破壊し尽くされたフィールドと、1体だけ存在する黒いドラゴンの咆哮だけが響き渡っていた。

 まさかの終わりに周囲で見ていた客たちも思わず言葉を失っている。

 

 

「よし、行くか」

「いや、うちがけしかけといてアレやけど・・・・・・。先攻ワンキルするか・・・・・・?」

「・・・・・・めません。・・・・・・認めませんよ、私は!」

 

 

 デッキを片付けてカードを買うために移動しようとすると、下を向いていたきりたんが勢いよく顔をあげてテーブルを強く叩いた。

 どうやら先ほどのデュエルに言いたいことがあるらしい。

 

 

「さっきのデュエルは無効です!」

「まぁ、なんもできひんかったもんなぁ・・・・・・」

 

 

 きりたんの言葉に茜は同情しつつ竜を見る。

 さすがにあのようなデュエルでは可哀想ではないか、そんな茜の心の声が聞こえてきそうな視線に竜は仕方なく違うデッキを取り出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




竜の使用したワンキルデッキに関しまして1つ。
このデッキに関してのみ禁止制限は少し前のものを適用しております。
どのように展開したのかが気になる方が多ければ番外編として投稿しておこうと思います。

誰のヤンデレが読みたいですか? その2

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