UA50000の番外話のアンケートを始めます。
期限はUAが46000になるまでです。
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イタコ先生に電話をし、ついなを東北家に戻らせなくても良い許可を得た竜は電話を切って向かいにいるついなを見る。
竜がイタコ先生から許可をもらったことを知らないついなは不安そうに竜を見ていた。
「ど、どうやった・・・・・・?」
「うん。とりあえずは東北家に戻らずに家にいてくれて良いらしい」
「はふぅう・・・・・・。良かったぁ・・・・・・」
竜の言葉についなはホッと息を吐いてテーブルにベチャリと脱力して垂れてしまう。
まぁ、もともとついなは東北家に戻りたくないと言っていたのだからその緊張は相当なものだったのだろう。
テーブルに垂れてしまったついなに竜は苦笑し、コップに残っていた飲み物を飲み干した。
「ん・・・・・・ふぅ。とりあえず心配事もなくなったしゲームでもするか」
飲み物を飲み干して空になったコップをシンクに置いた竜はいまだに垂れているついなのことをチラリと見てから何をするのかを決める。
竜がゲームの準備を始めると、ついなが顔だけを上げて興味深そうに竜の準備をするゲームを見ていた。
「なぁなぁ、それってなんなん?」
「うん?ゲームだけど・・・・・・、知らないのか?」
「げぇむ?」
竜の準備しているものが気になったついなは竜に尋ねる。
ついなの言葉に竜はついながゲームを見たことがないのかと驚いて聞き返す。
竜の言葉についなは首をかしげながら竜の言葉を繰り返した。
「そ、ゲーム。現実ではない場所で色々なものと戦ったり、育成したりすることができるものだよ」
「へぇ、テレビは知っとるけどげぇむは知らんかったなぁ」
竜の説明についなは興味深そうに竜の準備したゲームを見る。
そんなついなの様子に苦笑しながら竜はゲームの電源をいれた。
「とりあえずはPSO2でもやるか」
「どんなやつなんかなぁ」
モンハンやDBDなんかをプレイしても良かったのだが、ついながゲームを知らないという事で驚かせ要素の強いものや、狩猟を題材としたゲームは避けた方がいいのではないかと判断した結果だった。
そこまで考えるのであればどうぶつの森やポケモンなんかのゲームをやればいいのではないかと思うかもしれないが、そういったゲームをやる気分ではなかったのだから仕方がないだろう。
テレビ画面に映されるゲームの映像に、ついなは目を輝かせて楽しそうにしていた。
「えっと、ファントムとエトワールがレベル90まで上げたからヒーローのレベル上げだったな」
「おー!テレビの中でいろんな人が動いとる!」
興味があるからときりたんに聞いてその翌日にPSO2をダウンロードした竜は一気に暮らすのレベルを上げていた。
竜が次にレベルを上げるクラスの確認をしている画面を見ながらついなは興奮気味に声を上げた。
ついなの反応は大袈裟に思えるが、生まれて初めてゲームを見るのであればこんな反応をしてしまうのも無理はないだろう。
「ほんで、これはどんなげぇむなん?」
「このゲームは武器や防具を装備して色々なモンスターと戦うアクション、つまりは動き回るゲームだな」
ついなの疑問に答えながら竜はクラスに合わせた武器と防具を装備していく。
PSO2を始めてからそれほど日数も経っていないはずなのにどうしてここまで装備が整っているのか疑問かもしれないが、この辺りはPSO2のレアリティの高い装備を集めやすいという特徴と、連続して配られているボーナスキー【虹】というアイテムのお陰である。
ちなみに、竜が説明の途中でアクションという言葉を言い換えたのは、ついながアクションと言っても分からないのではないかと思ったからだ。
そして、装備の準備を終えた竜はクエストを受けてフィールドに移動した。
「わっわっ、なんかいっぱい出てきたで?!」
「これが敵だな。他にもまだまだ種類はいるぞ」
竜の操作するキャラクターがフィールドを歩いていると、地面から虫のような姿の生き物が現れる。
現れた虫のような生き物の多さについなは驚き、少しだけテレビから距離を置いた。
そんなついなの動きに竜は気づかれないように笑いつつ、現れた虫のような生き物を倒していくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ