感想はいつでも待ってますので気楽にお願いします、
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スーパーについた竜たちはそれぞれ必要なものを選んで買い物かごに入れていく。
茜は葵の食べたいものである肉類を重点的に見ていき、竜は魚類を重点的に見ていく。
料理をしている茜はどのお肉を選べば良いのかが分かっているのだが、基本的に料理をしない(できないとは言っていない)竜は茜レベルまでに目利きはできていなかった。
「これは・・・・・・微妙な気が・・・・・・。これが良さそう、かな」
慣れないながらも竜は自分で見て良さそうな魚を選んで買い物かごに入れていく。
竜の入れていくものを見てついながなにも言わない辺り、とくにひどい食材もないということだろう。
「これくらいあれば充分かな」
「んー、ご主人1人ならこれで大丈夫やね。お客さんを呼ぶとかなら足りひんけど・・・・・・」
買い物かごの中にそこそこの量の食材を入れたのを確認して竜は一度買い物かごの中身を確認する。
竜の言葉についなも買い物かごの中身を確認して頷く。
必要な食材の量としては基本的に竜1人分だけで済むので、茜と葵の2人分よりも少しだけ安く済むのだ。
「お、竜も買うものは取りおわったんやね」
「まぁな。・・・・・・あれ、葵はどうしたんだ?」
竜がレジに並んでいると、同じように買い物かごの中に食材を入れた茜が並んできた。
茜は先に並んでいた竜に気がつくと、買い物かごを持っていない方の手を上げて竜に声をかける。
茜に声をかけられた竜は後ろに茜が並んできたことに気がついた。
茜の方を見た竜は、葵が一緒にいないことに気がつき、どうしたのか尋ねる。
「あー、なんや見たいものがあるとか言って別行動中や」
「スーパーで見たいものって・・・・・・」
竜の言葉に茜は葵が別行動をしているのだと答える。
スーパーで葵の見たいものというのがなんなのかまったく見当がつかず、竜は不思議そうに首をかしげる。
スーパー、正式に呼ぶのであればスーパーマーケットには基本的には食材が多く。
食材以外には筆記用具やティッシュなどの日用品が置かれており、売られているものに関してはそこそこの種類があるだろう。
とはいえ、筆記用具などを買うのであれば文具店で買った方が好みの物を見つけやすくなるし、日用品もドラッグストアの方が選択肢は多いだろう。
「お姉ちゃん、これ!」
「あー・・・・・・、なるほど」
竜と茜が会話をしていると、葵がやや興奮気味に商品を持って走ってきた。
店内で走るのはあまり、いやかなり良くないのだが、すでに1度店内で走って怒られてしまっている竜と茜は注意をすることができなかった。
葵が茜の持っている買い物かごに入れたものを見て、竜は納得したように声を上げる。
「新作が出たんだって!それで安売りしてたの!」
「せやかて10個もいらんやろ・・・・・・。半分戻してきい」
「えー・・・・・・」
葵は買い物かごの中に入れたものがセールをしていて安かったと茜に伝える。
まぁ、セールでいくら安くなっていようともそれで量を買っていたらあまり意味がないので、茜は入れたものをせめて半分にするように葵に言った。
茜の言葉に葵は不満そうに唇を尖らせる。
「あー、いくつかもらっても良いか?葵がオススメするなら外れってことはないだろうし。それに遊びに来たときに食えるだろうしな」
「良いの?!」
「もう、竜はそうやって葵を甘やかすんやから」
渋々といった様子で買い物かごの中から入れた数の内の半分を取り出した葵に竜は声をかける。
竜の言葉に葵は嬉しそうに竜の買い物かごに持っていたものを入れた。
竜の言っているように、葵の持ってきたものは葵がもっとも好きな食べ物で、これに関する嗅覚で葵が外れと呼べるようなものを引き当てたことは1度もないのだ。
竜と葵のやり取りに茜は呆れたように言う。
葵が持ってきた食べ物。
それは冷たくて爽やかなのにとても甘く。
色合いも蒼くキレイ。
葵
それは、チョコミントアイスだ。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ