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家に到着した竜は、買った食材を冷蔵庫に入れ、手洗いうがいをする。
竜が手洗いうがいを終えると、次はもとの大きさに戻ったついなも手洗いうがいをした。
「みゅい!」
「ん?おー、みゅかりさん。遊びに来たのか」
竜が洗面所からリビングに戻ると、いつのまにか家の中に入り込んでいたみゅかりさんが元気よく鳴きながら前足を上げた。
みゅかりさんに気がついた竜は早足で駆け寄り、みゅかりさんを抱き上げる。
「これから茜と葵の2人とPSO2をやるんだが、見てるか?」
「みゅ~・・・・・・、みゅみゅ!」
竜は今からやるゲームが1人プレイしかできないゲームであることをみゅかりさんに伝える。
竜の言葉にみゅかりさんは少しだけ考えるような仕草をし、元気よく鳴き声を上げた。
どうやら竜のプレイを見ていくことにしたらしい。
「うん?ご主人、その猫(?)はどうしたん?」
「ああ、この猫はみゅかりさんって言ってな。よく家に遊びに来るんだ」
「みゅう?」
手洗いうがいを終えてリビングに戻ってきたついなは、竜が抱き抱えているみゅかりさんに気がつき、首をかしげながら竜に尋ねる。
ついなに聞かれ、竜はみゅかりさんについて簡単についなに説明をする。
竜がついなにみゅかりさんのことを説明していると、みゅかりさんは不思議そうに竜を見た。
みゅかりさんが目の前にいるついなのことに気づいている様子が見られないことから、みゅかりさんはついなのことを見ることができていないことがうかがえた。
猫といえば幽霊や人には見えないものが見えるという話を聞いたことがあったため、竜は少しだけ意外そうにみゅかりさんを見る。
「みゅみゅみゅい?」
「どうやらこの子、みゅかりさんにはうちのことは見えないみたいやね」
「みたいだな。えっと、見えないみたいだけどそこに九十九神の子がいるんだよ」
不思議そうに首をかしげているみゅかりさんの姿から見えていないのだろうということを理解したついなはみゅかりさんの前に移動してジッと見つめる。
ついなの言葉に竜は頷き、みゅかりさんについなが目の前にいることを伝えた。
「み・・・・・・?みゅみ・・・・・・?・・・・・・み゛ゅ゛あ゛う゛?!」
「うぉわっ?!」
竜の説明にみゅかりさんはしばらく無言でキョロキョロと竜とついなのいる方向を見ると、悲鳴のような鳴き声を上げて竜の首もとに飛びついた。
そしてみゅかりさんはガッシリと竜にしがみつき、どうやっても離れなくなってしまった。
みゅかりさんがいきなり飛びついてきたことに驚き、竜もやや大きな声を上げてしまう。
「だ、大丈夫なんか?!」
「あ、ああ。俺はみゅかりさんが飛びついてきたことに驚いただけで、とくに痛みとかもなかったから・・・・・・」
「みゃうぅぅううう・・・・・・」
みゅかりさんが飛びついたことによって大きな声を上げた竜に、ついなは驚きつつも心配して声をかける。
ついなの言葉に竜は軽く手を振りながらとくに怪我もしていないことを伝える。
竜がしゃべったことからまだ近くについながいることを理解したのか、みゅかりさんは震え声の鳴き声を上げた。
「まぁ、みゅかりさんは力もそこまで強くなくて軽いし、このままでも大丈夫だろ」
「いや、それでもせめて首からは移動してもらった方がええんやない?」
みゅかりさんの力が弱いことから首につけたままでも大丈夫だろうと考える竜についなは心配そうに言う。
一般的に首を絞めると呼吸が苦しくなって気を失い、最終的には死に至ると考えられている人が多いかもしれないが、首を絞められて死ぬ要因は呼吸困難だけではない。
1つは最初に言ったように呼吸をするための気道を絞められることによるもの。
実はこれが一番大変なものだったりする。
次に動脈を絞められたことにより、脳に血液が行かないことによるもの。
そして、静脈を絞められてたことによって血液が止められ、血液が循環しないことによって脳に多大なダメージを与えるというもの。
最初の気道を絞められて呼吸ができないというのはイメージがしやすいだろうが、残りの2つはややイメージがしにくいかもしれない。
ちなみに、気道を絞める場合は15kg、動脈を絞める場合は3.5~5kg、静脈を絞める場合は2~3kgほどの力を込めることができれば良いらしいので、じゃれあいなどで首を絞めるにしてもあまり力はいれない方が良いだろう。
首を絞める行為は本当に危険ですので、本当にやらないでください。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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