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買ったものを手に持ち、竜たちは歩く。
さすがに今回の買い物では買ったものの量が多かったため、各自が自分たちの買ったものを持つ形となっていた。
「けっこう買ったんだな?」
「ええ、6人分となればさすがに多くなりますね」
「ジュースも種類がほしいしねー」
「私としてはもう少し買っても良かったかなって思いますけどね」
「いやぁ、さすがに多すぎるよね?」
「スクールバッグはなくなったんやけど買ったものが充分に重いわぁ・・・・・・」
ゆかりたち5人の手にある買ったものを見て竜は呟く。
竜の言葉にゆかりはうなずいて手に持っている袋を軽く上にあげる。
ポテトチップスなどのスナック菓子や、グミなどのお菓子、ちょっと変わったところで煎餅や饅頭などの和菓子系のもの。
袋の中にはなかなかの量のお菓子が詰められていた。
その隣でマキは何本かのジュースが詰められている袋を持っており、あかりはいくつもの大袋のお菓子を、葵はチョコミント味のお菓子を、茜は晩御飯の際に使う食材の入った袋を持っている。
さすがに買ったものを持った状態で茜にスクールバッグを持たせるのは酷だろうということで、今は全員がそれぞれ自分のスクールバッグを持っていた。
◇ ◇ ◇
スーパーから歩き、竜たちは竜の家に到着した。
家に着いた竜はゆかりたちから買ったものを受け取り、冷蔵する必要のあるものを冷蔵庫に入れていく。
「んで?うちに来たわけだが・・・・・・」
「せやねぇ、ゲームでもしよか?」
「でもいつもゲームばっかりじゃない?」
「まぁ、ゲームは一番手軽にできる遊びですからね」
「あ、なら『桃鉄』か『ドカポン』をやりたいなー」
「なんで友情破壊ゲームの代表格なんですか・・・・・・」
遊ぶためとは聞いていたが、なにをして遊ぶのかを聞いていなかった竜はゆかりたちを見ながら尋ねる。
竜の言葉に茜は近くに置いてあるゲームを指さす。
ゲームはとくに複雑な準備が必要なこともなく、手軽に遊ぶことができるので遊びの提案としてゲームが一番に浮かんでしまうのは仕方がないことだろう。
ゆかりたちの言葉にマキは気になっていたらしいゲームのタイトルを挙げる。
『桃鉄』、正式名称は『桃太郎電鉄』で、電鉄という名のとおりプレイヤーは電車に乗って日本を走ってゴールを目指すというすごろくのゲームだ。
このゲームは他のプレイヤーを妨害する要素が多く、そのことから友情破壊ゲームとして有名でもあった。
『ドカポン』、こちらも『桃鉄』と同じように妨害などをすることができるすごろくのゲームで、唯一違うとすればモンスターなどの敵や、他のプレイヤーと戦って倒すことができるという点だ。
倒されたプレイヤーはアイテムか装備、お金、のどれかを奪われるか、名前を強制的に変更させられてしまうかのどれかを受けてしまう。
そういった点からどちらのゲームも同じくらいに友情破壊をするゲームだと言われているのだ。
「別や別。せやね・・・・・・ワードウルフでもやってみんか?」
「ワードウルフってーと・・・・・・、人狼ゲームみたいなやつだったか?」
マキの提案をあっさりと切り捨て、茜は遊びを提案する。
ワードウルフとは、簡単にいえば仲間外れを探し当てるゲームのことで、仲間外れの人はバレないように考えてしゃべっていかないといけないのだ。
といってもワードウルフの特徴として自分が仲間外れなのかどうかを最初に知ることが大切なのだが。
「うん。面白そうだしやってみるか」
「 や っ た ぜ 」
「お姉ちゃん、ワードウルフをやりたいってちょっと前から言ってたもんね」
「ふふふ、ゆかりさんのポーカーフェイスが見破れますかな?」
「自分がどっちなのかも分かんないし。ここは適当にいってみようかなー」
お菓子をパーティー開きにしてテーブルに置き、竜たちはワードウルフの準備に取りかかる。
ちなみに、どれが仲間外れなのかを分からないようにするために、ワードウルフに必要なお題を書いた紙はついなが作るのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ