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今のところ会話の中で出てきた情報はどれも当たり障りのないものばかり。
映画でよく見て、大きくて乗りたくて、図鑑やテレビ、ゲームなんかにも出てくるもの。
しかし、少しばかり考え方を変えてみれば、これらの情報だけでも多少は絞り込むことができる。
例えば、“映画でよく見る”という情報ならば、逆に考えて“映画にしやすいもの”ということになる。
次に“乗れそうなほどに大きくて乗ってみたい”という情報も、“乗れ
そして最後の“図鑑、テレビ、ゲーム、アニメで見かける”という情報では、“誰もが知っているもので分かりにくいものではない”と、考えることもできるのだ。
まぁ、とはいってもここまで考えていてはこじつけのようになってしまったりもするので、あまり深くは考えずに自分の情報は小出しにして回りから情報を抜き取るようなやり方をした方が良いのかもしれないが。
「んー・・・・・・。葵先輩、“乗れそうな”ってことは乗っても大丈夫なほどに頑丈なものってことですかね?」
「え、あ、ボク?うん、そうだね」
「そうだな。乗って潰れたりするような感じではないよな?」
「せやね。わりと大きめやから安定感もあるやろうし」
「そうですね」
「むしろ3、4人くらいなら普通に乗れそうなくらいだよね」
どうやら葵の言葉が気になったのかあかりが踏み込んで葵に尋ねた。
あかりに尋ねられた葵は少し驚くが、すぐにうなずいて肯定をする。
葵の言葉に続けて竜たちも互いに顔を見合わせてうなずいた。
「えっと、でも“乗ってみたい”ってことはもともと乗り物ではないってことで良いですか?」
「あー、まぁ、そうだね」
「ゲームやったら普通に乗り物やけど、ゲームじゃあまり意味はないしなぁ」
「乗るにしてもあまり強く乗ったりはできないだろうな」
「そうなんですね。強く乗れない、ということは動物なんですかね?」
「え、ちょ、なんか急に怖いよ?」
「急にぐいぐい聞いてきますね」
いきなりいろいろと聞くようになったあかりの様子に竜たちは驚き、思わずあかりを見る。
あかりがこうまでいきなり聞くようになったのは、おそらく先ほどの負けが悔しかったことから今回は負けないという思いの現れなのだろう。
「えっと、竜先輩たちは動物ですか?ちなみに私は動物なんですが・・・・・・」
「そこそこ情報としてでかそうなものを一気に出してきたな。俺も動物だよ」
「うちも動物やで」
「ボクもそうだよ」
「私も動物ですね。マキさんはどうですか?」
「うん、私も動物だよ」
あかりは少しだけ悩むようなしぐさを見せると、思いきった質問をした。
乗り物になりそうな動物となれば種類としてはかなり少なくなってくるので、あかりの質問は場合によっては仲間はずれの1人に対してもかなりのヒントになってしまうだろう。
「あとは・・・・・・、そうだな。牙がスゴいな」
「たしかに特徴的やもんな」
「そうだね。けっこうな特徴だよね」
「でも個体によっては牙とかないですよね」
「私は牙がない方をイメージしてたよー」
「ううん。誰が仲間はずれなのかぜんぜん分からないですね・・・・・・」
竜の言う“牙がスゴい”という言葉に茜たちはとくに異論もなく同意をしていることから、多数派も仲間はずれもどちらも牙のある動物だということがうかがえた。
あまりにも全員の出す情報が一致しすぎているため、あかりは困ったように頭を抱えてしまった。
さてさて、なるべく分かりにくいように書いていますが、誰が仲間はずれでどのようなお題なのか分かってる人っているんですかね?
とりあえず、分かったとしても感想などには書かないで、そっと心の中にしまっておいていただけると助かります。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ