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大きめのテレビの前に竜、茜、葵の3人とみゅかりさんの1匹はゲームのコントローラーを手に持って座る。
テレビに映るゲームのタイトルは“大乱闘スマッシュライダーズ”だ。
このゲームはプレイヤーが好きな仮面ライダーを選択してフィールド内でバトルをするというものだ。
仮面ライダーの種類は初代から現在放送しているまでの全てのライダーが収録されており、新ライダーが登場するたびにダウンロードコンテンツとして追加される仕様となっている。
「これでトドメやっ!」
『ファイナルアタックライド』
────ディメンションキック!!
「ぬわーー!!」
「みゅみゅーー!!」
茜の勝利宣言と同時に茜の操作していたマゼンダカラーの仮面ライダーが必殺技を放つ。
マゼンダカラーの仮面ライダーは竜とみゅかりさんの操作していた仮面ライダーに向かって10枚のカードの形をしたエネルギーを破りながら向かっていき、強力な蹴りを叩き込んだ。
その攻撃によって竜とみゅかりさんの操作する仮面ライダーは画面外へと吹き飛ばされる。
そしてそれぞれの残機が0になり、画面が切り替わって“3PWin!”の表示が現れた。
ちなみに葵はすでに先にやられていたので最下位となっている。
「どうや!これが特訓をした茜ちゃんの実力や!」
どやぁ、と言う擬音が聞こえてきそうなほどに得意気な表情で茜は竜を見る。
そんな茜の様子に葵は苦笑していた。
「言うだけのことはあったか・・・・・・。っし、なら本気で相手をしようかね」
「ほ~ん?なんや、負け惜しみか~?」
竜の言葉に茜はによによと笑みを浮かべながら答える。
しかし茜の言葉ももっともで負けたあとの言葉ではどうにも負け惜しみにしか聞こえない。
そんな茜の言葉を気にも止めずに竜は先程とは違う仮面ライダーを選択した。
「あ、じゃあボクも変えよー」
「みゅみゅみゅー」
「なんや、うち以外はみんな変えるんか」
竜が仮面ライダーを変えたのを皮切りに葵、みゅかりさんも仮面ライダーを変更する。
「せや、本気を出す言うたんやから負けないっちゅうことやろ?なら、最下位には罰ゲームってことでどうや!」
「俺は別に構わないぞ」
「ボクも別に良いよ」
「みゅみゅみゅ」
茜の提案は誰も拒否をすることなく決定される。
そして、仮面ライダーの変更も終わり、対戦が始まる。
「はっ、くっ、このっ!」
「甘い!」
「みゅあ?!」
「あ、ごめん。流れ弾」
先程よりもさらに白熱した熾烈な争い。
自然と全員の体にも力が入っていた。
「ここっ!」
『ファイナルアタックライド』
────ディメンションシュート!!
「なんやて?!?!」
葵の操作する青色の仮面ライダーが銃口を茜の操作する仮面ライダーへと向けて必殺技を放つ。
青色の仮面ライダーの放った弾丸は10枚のカードの形をしたエネルギーを破り、強力なレーザーとなって直撃した。
しかし蓄積されていたダメージが少なかったからなのか、茜の操作する仮面ライダーはそこまで吹き飛ばなかった。
「まだや、まだ死んどらん!」
「みゅみゅみゅみゅっ!」
『キメワザ!』
────マイティクリティカルストライク!!
「こんどはみゅかりさんかい?!」
「嘘、僕を狙いながらお姉ちゃんまで?!」
青色の仮面ライダーが必殺技を撃った直後、その一瞬の隙を突くようにみゅかりさんは必殺技を発動した。
みゅかりさんの操作するゲームをモチーフにした仮面ライダーはまっすぐに葵の操作する仮面ライダーに向けて必殺技を放つ。
必殺技を受けた葵の操作する仮面ライダーは吹き飛び、さらに吹き飛んだ先にいた茜の操作する仮面ライダーを巻き込んでいく。
「くっ、でも巻き込まれただけやからギリギリで生き残っとるで!」
直撃ではなかったためにギリギリで体力の残った茜は空中ジャンプでどうにか足場への復帰をはかる。
さらにその後ろを茜にぶつかったことによって吹き飛ばずに済んだ葵も戻ろうと空中ジャンプをしている。
そんな2人を迎撃するためにみゅかりさんは画面の端に向かって移動した。
そして────
「それはよかった。・・・・・・だが、無意味だ」
『メタルクラスタホッパー!』
────メ タ ル
ラ
イ
ジ
ン
グ イ ン パ ク ト !!
────無情な銀色の一撃が3人の仮面ライダーへと叩き込まれた。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ