変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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第212話

 

 

 

 

 茜たちによる64のスマブラは意外なことにマキの勝利という結末で終わり、茜たちはのんびりとジュースを飲んでいた。

 ちなみにマキが勝利した要因はあかりに襲われつつもそこまで死なず、他の3人が互いに落とし落とされ自爆しての激戦を繰り広げてマイナス点が多くなっていたからである。

 

 どうやら時間も時間なので、茜たちはもうなにかゲームをしたりするつもりはないようだ。

 

 

「っと、けっこうお菓子は残ったな。これはそれぞれが持ち帰るのか?」

「んー、どないしよか?もともとはあかりから渡してもらったお金やし、あかりが持ち帰るか?」

「いえいえ、そんな気にしなくても大丈夫ですよ」

 

 

 そこそこの量のお菓子を食べ、ジュースを飲んだにも関わらず残っているお菓子たちを指差して竜は尋ねる。

 竜の言葉に茜は少しだけ考え、あかりに残ったお菓子を持ち帰るか尋ねた。

 茜に言われあかりは残っているお菓子を見、パタパタと手を振る。

 

 

「ちゅーてもうちらもそない頻繁にお菓子を食べるわけでもないからなぁ・・・・・・」

「お菓子を食べるのなんてこういうみんなで遊んだりするときくらいだもんね」

「それに、やはりもともとがあかりさんのお金というのもありますからね

「私たちはほとんどお金を出してないから。あかりちゃんがこのお菓子をどうするかは決めていいよ?」

 

 

 あかりの言葉に茜と葵は顔を見合わせて持ち帰ってもあまり食べないと答える。

 やはりお菓子を買うお金をあかりが出したということが一番気になるポイントで、ゆかりとマキも茜たちと同じようにお菓子をどうするかをあかりの決定に委ねた。

 

 

「そうですか?んーっと、でしたらこのまま竜先輩の家に置いておいてもらっても良いですか?それで次にみなさんで遊ぶときにまた食べるという風にしたいんですけど・・・・・・」

「ん、置いておくのは別に構わないよ」

 

 

 茜たちに言われ、あかりはお菓子を見て考える。

 そして、竜にお菓子を置いていっても良いかを尋ねた。

 あかりの言葉に竜はうなずき、お菓子を置いていっても問題ないと答える。

 

 

「んじゃ、お菓子をどうするかも決まったことやし帰るかー」

「もうけっこう暗くなってきちゃってるもんね」

 

 

 残っていたお菓子をどうするかも決まり、茜は軽く伸びをして立ち上がる。

 真っ暗というほどではないが、それでも暗くなってきている外の景色に全員が帰る準備を始めていく。

 

 

「それじゃあ、帰りましょうか」

「せやね」

「あ、でもマキさんは・・・・・・」

「マキは俺が送っていくよ。さすがに1人で帰らせるのは心配だからな」

 

 

 帰る準備が終わり、茜たちは自分たちの荷物を持って玄関に移動した。

 ここで葵はマキの家が1人だけ遠く、1人で帰ることになってしまうことを心配する。

 心配そうな葵に竜は手をヒラヒラと振りながら自分が家まで送ると答えた。

 

 

「え、そんな悪いよ。それによく歩いてる道だから大丈夫だって」

「よく歩いている道だとしても心配なんだよ。なにが起こるかなんて誰にも分からないしな」

「そっか・・・・・・。えへへ、そっか」

 

 

 竜が自分を送るということにマキは申し訳なさそうにしながら断る。

 しかしそんなマキの言葉に竜は首を横に振って応える。

 

 マキはゆかりとよく遊ぶため、この辺りの道もよく通っており、そこそこにこの辺りのことは分かっているつもりだ。

 しかしよく知っている道だとしても今の時間ではなかなかに暗い道になってしまっている。

 今まではなにも起こらなかったかもしれないが、それでも今日もなにも起こらないという保証はないのだ。

 

 竜にそこまで心配されていることにマキは申し訳なさを感じつつも、心配してくれることを嬉しく思っている自分がいることを感じているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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