変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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なんだかんだ、すでにマリオの方のUAを超えてるんですよね・・・・・・




第221話

 

 

 

 

 ついなの用意してくれた朝御飯を食べ終え、竜は食後のお茶を口に運ぶ。

 自分で入れたときは普通に思っていたお茶だったのだが、ついなが淹れてくれたお茶はなぜか味や香りがとても強く感じられ、とても美味しく感じられた。 

 このお茶を飲みながら縁側などでお茶請けなどを片手にのんびりできれば最高なのではないかと思えるほどについなの淹れてくれたお茶は美味しかった。

 

 

「・・・・・・ふぅ」

「ご主人、のんびりしてるとこ悪いんやけどもうすぐ時間やで?」

「ん、分かったよ」

 

 

 お茶を飲み、喉を通りすぎたあとの鼻から抜けていく香りの余韻を竜は楽しむ。

 そうしてお茶の余韻を楽しんでいる竜に、ついなはチョンチョンと肩をつついて声をかける。

 ついなの言葉に竜はうなずき、湯呑みに残っていた残りのお茶を飲んで立ち上がった。

 

 

「そんじゃ、行くか」

「了解や」

 

 

 スクールバッグを手に取り、竜はついなに声をかける。

 竜の言葉についなは竜の飲み終えた湯呑みを水に浸けながら答えた。

 そして、慣れた様子でついなは小さくなり、竜の制服のポケットへと入っていく。

 

 まぁ、制服のポケットに入る際に頭から入ろうとして下着が見えそうになってしまっているのだが、本人がポケットに入ったあとに満足そうな表情で顔を出すため、竜は指摘をできずにいた。

 ちなみに、竜はついながポケットに入ろうとしているときに何回か下着を見てしまったことがあったりする。

 

 

「よっしゃ、準備オッケーやで」

「うし、いってきまーす」

 

 

 竜の制服のポケットからピョコンと顔を出してついなは元気よく腕を上げる。

 そんなついなの姿に竜はクスリと笑みをこぼし、下駄箱の上に置いてある梅の木の枝を植えた植木鉢に向かって声をかけるのだった。

 

 なお、梅の木の枝に声をかけてすぐに家を出た竜は気づかなかったが、梅の木は竜の言葉に答えるように枝を伸ばしてゆらゆらとそれを揺らしていた。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 竜とついなが家を出ていってからしばらくして、下駄箱の上に置かれている植木鉢が、正確に言うなら植えられている梅の木の枝がブルブルと震え始める。

 そして、しばらく震えていたかと思えば一気にその大きさを増していった。

 大きくなっていく梅の木の枝は、枝と呼べるような大きさから、もはや盆栽とでも呼べそうなほどのような大きさにまで成長してしまう。

 

 一気に大きく成長した梅の木はある程度の大きさにまで成長するとそれ以上は大きくならなくなり、やがて小さなつぼみをつけていく。

 そのつぼみもすぐに開いていき、わずか数分後には満開の花が咲いている梅の木の盆栽がそこにはできていた。

 

 

「ふう、やっぱり竜お兄さんの持ってる力はスゴいっちゃねぇ」

「まさかこんなに早く育つなんて・・・・・・。驚きったい」

 

 

 いつの間にか、盆栽の目の前には2人の少女、ひめとみことが立っていた。

 2人は感心するように梅の木を見ており、その表情はとても嬉しそうに見える。

 

 

「これだけ育っていればいつでも来れるけんね」

「うん。まぁ、イタコさんの許可も貰っとるしそれも良いんじゃなか?」

 

 

 梅の木の花を撫で、ひめはニコニコと笑みを浮かべながら言う。

 どうやらひめとみことは梅の木を媒体として移動をすることができるらしい。

 とはいっても移動することのできる梅の木に制限はあるようだが。

 

 ひめの言葉にみことも興味なさそうな風にしてはいるが、みことの周りに梅の花びらがヒラヒラと出現している辺り嫌な気はしていないようだ。

 

 

「っと、どうやら竜お兄さんが学校に着いたみたいっちゃね」

「ん、みたいやね。ならボクらも戻るばい」

 

 

 しばらく嬉しそうに植木鉢の梅の木を見ていた2人だったが、突然ひめがピョンと小さく跳び跳ねた。

 ひめの言葉にみこともうなずく。

 ひめの言葉を信じるのであれば、学校の中庭に植えられている梅の木を介して竜が学校に着いたことを察知したということになるだろう。

 

 そして、現れたときと同じようにいつの間にか2人の姿は消えているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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