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竜からゲームと操作の説明を受け、ようやくステージから飛び下りないと判断されたひめは楽しそうに自分の操作キャラクターであるヨッシーを走り回らせる。
今度は先ほどいきなり飛び下りていったときとは違い、ステージ端で方向転換をしてキチンと落ちてしまわないようにしていた。
「そんじゃ、次は実際に動かしながらの説明だな」
「はーい!」
「返事はいいから動くのを止めるったい」
「返事だけは良いんよね。返事だけは・・・・・・」
ステージ内を走り回るひめのヨッシーの姿にみことは注意をする。
スマブラは分かりきっていることだが対戦ゲームなため、普通に動き回っているだけでも他のプレイヤーの操作しているキャラクターにぶつかる。
そのため、ひめのヨッシーが近くに来るたびに竜たちはジャンプするボタンを押して回避しなくてはいけないのだ。
ちなみに、みことは最初はジャンプの仕方を知らなかったため、1度だけひめに押し出されてステージから落とされていっていたりする。
「まず、Aボタンで普通の攻撃だ。3回連続で押すと連続攻撃が出るぞ。あと、スティックを倒しながらボタンを押すと攻撃の動きも変わるから」
「おー、攻撃しとる!」
「ふむふむ」
竜の説明にひめとみことは同時にAボタンを押す。
すると2人の操作しているキャラクター、ヨッシーとシズエさんがそれぞれ向いている方向に向かって通常攻撃をし始めた。
なお、カービィを含めた一部のキャラはAボタンを連打することによってまた違った挙動になったりするのだが、その辺りのことはまだ教えなくてもいいだろう。
「で、次にBボタンの必殺技。これはキャラクターによって違うから自分が使いやすいと思うものを見つけた方がいいな」
「お?おー?!みことみこと!この恐竜、バリ舌が長いっちゃけど!」
「恐竜っていうよりもカエルみたいっちゃね。こっちは、手を前に出しとう?」
次に竜が説明したのはキャラクターによって違う技を持っている必殺技を出すことのできるBボタン。
これは竜の扱っているカービィならば吸い込み、ついなの扱っているピカチュウならば電気ショック、ひめの扱うヨッシーならば舌伸ばしという名の捕食、みことの扱うシズエさんならば飛び道具をしまう、などなど本当にキャラクターによって多種多様にあるのだ。
ヨッシーが舌を伸ばしたことにひめは楽しそうに笑い、みことはシズエさんの必殺技の動きの意味が分からずに首をかしげていた。
「そんでXとYのボタンでジャンプだ。とりあえずはこれで大丈夫だろ」
「まぁ、ガードとか投げなんかは慣れてきてからでええやろうしな」
残りのボタンの説明をざっくりと説明し、竜は実演としてカービィを操作し始める。
素早い左右へのダッシュ、大きくジャンプしてからの下必殺によるストーン攻撃、からの空中キャンセルをして上必殺のカッター攻撃、着地してからの後方回避をして横必殺のハンマー攻撃。
流れるように簡単な移動と攻撃をおこなう竜の操作にスマブラ初心者であるひめとみことは目を点にしていた。
なお、竜自身スマブラの腕としては一般人レベルなため、うまい人からすればそこまで驚くような操作ではないのだろう。
「んじゃ、まぁ、自由に動かしてみてくれ。とにかくやっていけば慣れるだろうしな」
「分かったばい!」
「分かりました」
「そんなら、その間はうちとご主人でバトルでもしてよか」
竜の言葉にひめとみことはうなずき、それぞれ自由に操作の練習を始める。
そして、2人が練習を始めたのを確認した竜とついなは2人で勝負を始めるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ