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ひとまず一戦目の勝負が終わり、リザルトに画面が変更される。
操作の練習をしていたひめとみことは除くとして、竜とついなの勝負は竜の勝利となって終わっていた。
「むー、動きを読み負けたわぁ」
「なかなか危なかったな・・・・・・」
リザルトに表示されている戦績で竜とついなの差は1ポイント。
少しのミスでもしかしたら竜とついなの勝敗は入れ替わっていたかもしれない。
「んで、操作には慣れてきたかな?」
「うん!大丈夫ばい!」
「その自信はいったいどこから来てるったい。一応、普通に動かせるようにはなったかと・・・・・・」
竜の言葉にひめは元気よくうなずき、そんなひめの様子にみことは呆れながら答えた。
ついなとの勝負をしていた竜だったが、それでもひめとみことの動かしている様子はチラチラと見えていたため、2人の言葉がそれほど間違っていないのだと分かった。
「それじゃあ、1回やってみるか」
「おー!竜お兄さんのことをボッコボコにしたるったい!」
「胸を借りるつもりで挑みますね」
「ご主人、今度はうちが勝ったるからな?」
2人が操作に慣れたのであれば一度ちゃんとした勝負をしてみた方がいいだろう。
そう考えた竜はステージ選択をランダムに変更しながら言う。
これによってどんなステージが選ばれるかは分からなくなり、ステージ選択の有利不利が運次第になるのだ。
「そんじゃ、次はこのキャラにしようかな」
「お姫さま?」
「またピンク色のキャラクターなんですね?」
「以外とご主人はそのキャラクターも使い慣れとるよな?」
そう言って竜は操作キャラクターをカービィから別のキャラクターに変える。
竜が選択したキャラクターに3人は不思議そうに首をかしげた。
スマブラに登場するキャラクターでピンク色のお姫さまと言えば国民的に有名な毎回拐われるあのキャラクターしかいない。
そう、ピーチ姫だ。
ちなみに、なぜ竜がピーチ姫を使いなれるほどになるまで使っていたのかというと、一時期流行っていた“クッパ姫”が理由だったりする。
“クッパ姫”とは、クッパが特殊な条件でピーチ姫によく似た姿に女性になるという二次創作のキャラクターなのだが、そのキャラクターが一時期とても流行っていたのだ。
その時に竜も“クッパ姫”のことを気に入っており、ピーチ姫の色を黒系統にして“クッパ姫”のような感覚で操作をしていた。
最初の頃はネタのような感覚でピーチ姫を操作していたのだが、ピーチ姫の操作に慣れていくにつれてだんだんと普通に戦えるようになっていき、いつの間にか竜は自分が扱えるキャラクターの中で1、2を争うほどになるまでピーチ姫を扱えるようにまでなっていたのだ。
ついでに言っておくと1、2を争っているもう片方はカービィだったりする。
「なんだかんだ使い勝手がよくてな。そっちは変えないのか?」
「うちはこのままピカチュウや」
「うちもよう分からんしこのままでいくったい」
「ボクも変えません」
不思議そうな表情の3人に竜は笑いつつ、3人は操作するキャラクターを変えないのかを確認する。
竜の言葉に3人は少しだけコントローラーを操作するものの、結局キャラクターを変えなかった。
全員の準備が終わったことを確認した竜はそのまま準備完了のボタンを押す。
準備が完了し、戦うステージが選出されてカウントダウンが始まった。
「3!」
「2!」
「1!」
「ファイト!」
ゲームのカウントダウンに合わせて竜たちは同じようにカウントダウンをする。
そして、勝負が始まった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ