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竜がお風呂で頭を洗っている最中にお風呂場の扉を開けて入ってきた2人分の足音。
それに加えて竜の言葉に答えたその声はどう考えてもひめのものだった。
そのことからもう1人分の足音が誰のものなのかは自然と分かるだろう。
「・・・・・・なんで入ってきたんだ?」
驚きで叫びそうになるのをこらえながら、竜は努めて冷静に尋ねる。
ラッキーと言って良いのかは分からないが、竜は頭を洗っていて目を閉じていたために、ひめたちの姿を視界に納めずに済んでいた。
「遊んでくれたお礼ばい!うちらが竜お兄さんの背中を流したるっちゃね!」
「すみません。ひめに無理矢理・・・・・・」
竜の言葉にひめはドヤァという擬音が聞こえてきそうな声の調子で答える。
そのあとにみことが申し訳なさと恥ずかしさの混ざったような声で答えた。
「あー・・・・・・。お礼とか大丈夫だからさ、とりあえずここから出ていってくれ」
「えー!竜お兄さんがよくてもうちらは良くないっちゃけど!」
どうにか2人をお風呂場から出そうと、竜は手を振りながらお風呂場から出るように促す。
しかし、お礼ができないことが不満なのか、ひめはプンスコと声をあげる。
「とにかく!うちらはお礼をするったい。まずはその頭の泡を流さにゃいけんね」
「は、ちょ・・・・・・うわぷっ?!」
お礼として竜の背中を流すのだから、ひとまず頭の泡を流さなくてはいけない。
そう考えたひめは素早く風呂桶を取ると、浴槽からお湯をすくって竜の頭に流しかけた。
どうすれば2人をお風呂場の外に出せるのかを考えていた竜は、ひめの不意打ち気味の行動に驚きの声をあげる。
「ひ、ひめ?!さすがに今のはやっちゃダメなことったい!」
「ほにゅ?」
ひめの行動に驚いて固まってしまっていたみことは、ひめの肩を掴んでガクガクと揺らしながら言う。
慌てているみこととは対照的に、ひめはみことがなにに慌てているかのが分かっていないらしく、不思議そうに首をかしげていた。
一方でひめに頭からお湯をかけられた竜は、1回お湯をかけたくらいでは流れきっていない泡を手で払い、簡単に視界を確保していた。
「はぁ・・・・・・。とりあえず完全に流すか・・・・・・」
あまりにも突飛なひめの行動に怒るよりも呆れの方が出てきてしまった竜は、ため息を吐いて頭に残っている泡を流していった。
頭に残っていた泡を流し終えた竜は、ひめとみことを見ないようにする。
「それじゃあ竜お兄さんの背中を流すばい!ほれ、みこともやるったい」
「ひ、ひめぇ・・・・・・」
「いや、女の子なんだから出ろって・・・・・・」
竜の頭の泡が完全になくなったことに気がついたひめはみことの手を引いて竜の背中を流そうとする。
お風呂場から出ようとしないひめとみことに竜はがくりと肩を落としながら呟いた。
そんな竜の言葉にひめとみことは不思議そうに首をかしげる。
「竜お兄さん。うちら、別に女の子じゃなかとよ?」
「あ、でも男の子と言うわけでもないですからね?」
「・・・・・・は?」
首をかしげながらひめは竜に自分たちが女の子ではないと言う。
それに続いてみことは男の子でもないと言った。
矛盾している2人の言葉に竜は意味が分からず、首をかしげながら2人の方を見た。
「え、なにも・・・・・・ない・・・・・・?」
「だから言うとるばい」
「ボクらに性別はないんです」
竜の目に映ったひめとみことの肉体は、人の形をしてはいるものの、人ならば当然ついているはずのものたちがなにもついていなかった。
具体的に言うならば、乳首やおへそ、性器といったものがなにもなく、まるで精巧な人形のようなのだ。
ひめとみことが女の子だと思っていた竜は驚き、2人の体を見たまま思わず固まってしまう。
「あ、でも別に女の子になれんってわけじゃなかよ?」
「いや、ならんでいい!ならんでいい!!」
そう言ってひめの肉体に変化が起こり始めた。
胸が少しだけ膨らみ、その頂点に薄い桃色が集まり始め、お腹の部分には小さなへこみが生まれ、股の部分にもなにやら変化が起きようとしている。
ひめの肉体が少女のものに変化しようとしていることに気がついた竜は、慌てて顔を逸らしてひめに止まるよう言うのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ