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ひめとみことには性別がなく、自由に性別を変えることができるという衝撃の事実。
中途半端に女の子の体に変化している途中で止まったひめは不思議そうに首をかしげる。
ひめからすれば女の子の体になった方が竜にとって嬉しいのかと考えて変化していたため、竜に止められたのが意外だったのだ。
「なして止めると?」
「いや、普通にそういったものは簡単に見せて良いものじゃないからな。・・・・・・ん?」
微妙に女の子の体に変化をしているひめの体を見ないように顔を逸らしながら竜は止めた理由を答える。
完全に変化していないとはいえ、それでも女の子の体に違いはないわけで、そう簡単に異性に見せても良いものではないと竜は考えていた。
と、ここで竜はみことの声が聞こえないことに気がつく。
「みこ・・・・・・と・・・・・・ッ?!」
「あうぅ・・・・・・」
「ありま、コントロールできんくなったと?」
竜がひめからみことへと視線を向けると、そこにはどうにか自分の腕で体を隠そうとしているみことの姿があった。
みことは必死に体を隠そうとしているのだが、腕だけで体を隠せるはずもなく、その隙間から可愛らしいおへそなどが見えてしまっている。
ひめだけでなくみことまで女の子の体に変化しているとは思っていなかった竜は驚きのあまり顔を逸らすことも忘れて固まってしまった。
顔を赤くしてしゃがみこんでしまったみことに、ひめは少しだけ意外そうな声を出した。
「あの、竜さん・・・・・・。恥ずかしいので・・・・・・、その、見ないでいただけると・・・・・・」
「ッ!す、すまん!」
「みことは恥ずかしがりさんったいねぇ」
恥ずかしそうに顔を赤くしながらみことは竜に言う。
みことの言葉を受け、竜はみことの体を見続けてしまっていたことに気がついて慌てて顔を逸らす。
そんな2人の様子にひめはケラケラと笑っていた。
「み、みことまでなんで女の子になってるんだ・・・・・・?」
「いえ、その・・・・・・」
顔を逸らしながら竜はみことになぜ女の子の体になっているのかを尋ねる。
竜の言葉にみことは答えづらそうに視線を泳がせる。
「みことは竜お兄さんの体を見て興ふ────」
「わーっ!わーっ!わーっ!何を言おうとしとう!いや、言わんでよか!むしろ言ったらいけん!!」
みことがなかなか答えないことにひめは不思議そうに首をかしげて理由を答えようとする。
しかし、途中でみことによって口を塞がれてしまい、最後まで理由を答えることはできなかった。
ひめとみことのやり取りに顔を逸らしながら竜は首をかしげる。
みことの声によって遮られて竜はひめの言葉がほとんど聞こえず、みことが女の子の体に変化してしまった理由が分からないままだった。
「まぁ、そんなことは置いておいて竜お兄さんの背中を流すばい!」
「そんなこと、なのか・・・・・・?」
竜の体を洗うタオルを手に取り、ひめは石鹸を擦り付けて泡をたてていく。
どうやらひめはみことが女の子の体に変化してしまった理由を理解しているようだが、それほど気にしていないようだった。
もう何を言ってもひめがお風呂場から出ていくことはないのだろうと竜は理解し、気が済むまで背中を流させることにした。
「恥ずかしいならみことは先に出ていて良いからな?」
「・・・・・・ううん。ボクも、竜さんの背中を流します・・・・・・」
「お、みこともやる気ったいね!」
恥ずかしそうにしていたみことに竜は声をかける。
竜の言葉にみことは首を横に振り、竜の後ろに移動した。
体を洗うタオルはひめが持っているので、みことは自分の手で石鹸を擦って泡をたてていった。
石鹸を擦って泡をたて始めたみことの姿にひめは嬉しそうに言いながら、負けじとタオルの泡の量を増やしていくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ