ひめたちのお泊まりの話が長くなってしまっている・・・・・・
ここまで長くなる予定はなかったのですが・・・・・・
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お風呂から出てパジャマを着た竜と、竜から借りたシャツを着たひめとみことはリビングにいた。
ひめとみことはブカブカとはいえ竜のシャツを着ており、可愛らしい素足がシャツの端から覗いていた。
3人がお風呂から出たということで今はついながお風呂に入っている。
リビングで竜は腕を組んでひめとみことを見る。
竜の視線を受けながらひめとみことの2人は頭を押さえていた。
「う~・・・・・・。みことぉ、うちの頭へこんでなか・・・・・・?」
「ごめん・・・・・・。ボクも痛くて見てる余裕ないったい・・・・・・」
「はぁ・・・・・・、ついなにひどいことしたんだから甘んじてその痛みを受けておけ・・・・・・」
頭を押さえながらひめは自分の頭をみことに見せる。
しかし同じように頭を押さえて痛みを耐えていたみこともひめの頭を見る余裕はなかった。
少しだけ目の端に涙を溜めている2人の姿にほんの少しだけ強くげんこつをしてしまったかもしれないと罪悪感を感じながら竜は溜め息を吐いた。
「とりあえず、2人はどこで寝るかな・・・・・・」
2人から目を逸らして竜は2人にどこで寝てもらうかを考える。
まず第一に竜の部屋は選択肢に入れないのは当然のこととして、残っている部屋は両親の部屋とついなが寝ている部屋、そしてこのリビングくらいだ。
ちなみについなが寝ているのはこの家で唯一畳の和室で、1番落ち着くからという理由からだったりする。
こうなると1番安牌と言えるのはいま竜たちがいるリビングで寝てもらうことだろうか。
ひめとみことの2人は小さいので、ある程度片づければリビングでも充分に寝られるはずだ。
次案として、ついなが寝ている部屋で寝てもらうこともできるかもしれないが、先ほどのこともあってついなと2人を一緒の部屋にすることに竜は少しだけ拒否感があった。
「う?うちらは竜お兄さんと一緒に寝るんじゃなかと?」
「ボクたちなら一緒に寝てもそこまで狭くならないと思いますけど・・・・・・」
「いや、さすがに3人は狭いし、姿が小さいといっても男女で寝るのはダメだから」
竜の呟きが聞こえたのかひめは首をかしげながら竜に尋ねる。
それに続いてみことも援護するように言葉を続けた。
やや上目使いでおねだりをするかのような2人の言葉に竜は手を左右に振りながら切り捨てる。
竜があまりにもアッサリと切り捨てたことにひめは不満そうに頬を膨らませる。
また、微妙に分かりにくいので竜は気づいていないが、みことも眉尻と肩が下がっており、残念そうにしていることがうかがえた。
「むー!でもバラバラで寝とったら泊まる意味がないっちゃよ!」
「ボクも、その・・・・・・」
「そう言われてもな・・・・・・」
時間が少し経ったおかげで頭の痛みが治まったのか、ひめは腕を大きく振り上げながら言う。
ひめが大きく腕を振りあげたことによってブカブカなシャツが上にふわりと浮かんでしまい、シャツに隠されている中身が見えてしまいそうになる。
ひめとみことの性別がないことは分かっているのだが、いまのひめが本当に性別のない状態なのかは不明で、もしかしたらいつの間にかひめが女の子の体に変化している可能性があり、さらに言えば男の子の体に変化している可能性もあった。
そのため、竜はシャツの中身をうっかり見てしまわないように目線をひめやみことの顔の方に固定していた。
「とにかく、うちらは竜お兄さんと寝るったい!」
「ですです」
「出たでー。・・・・・・なにを騒いどるん?」
自分たちの意思を変えるつもりはないとひめとみことは言う。
そんな2人に竜がどうしたものかと考えていると、リビングの扉を開けてついなが戻ってきた。
リビングに戻ってきたついなは腕を振り上げているひめに気がつくと不思議そうに首をかしげる。
「いやな?2人が俺と一緒に寝るって言っていて・・・・・・」
「ご主人と?ちゅうてもご主人の布団やと3人では寝れんとちゃうん?」
ついなに援護をしてもらおうと竜はひめとみことがどこで寝たいと言っているのかを言う。
竜の言葉についなは竜の布団の大きさを思い出しながら首をかしげるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ