変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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アンケートを締め切ります。

結果は東北ずん子となりました。

投票ありがとうございました。





第252話

 

 

 

 

 家から出た竜は向かいの家からちょうど出てきたあかりに手を振った。

 竜の姿を確認したあかりは嬉しそうに竜へと駆け寄る。

 

 

「竜先輩、おはようございます!」

「おう、おはよう」

 

 

 元気よく朝の挨拶をしてくるあかりに竜は手を上げて応えた。

 そして、あかりと合流してからしばらくすると茜、葵、ゆかりの3人もやってくる。

 これが竜たちのいつもの朝の光景で、慣れ親しんだ日常だった。

 

 いつもの5人全員が集まると、竜たちは誰かが言うこともなく学校に向かって歩き始める。

 歩きながら話す話題は美味しかった食べ物やゲーム、最近読んで面白いと思った漫画や小説などなど、多岐にわたっていた。

 

 そんな竜たちのことをひめとみことは竜の家から見送っていた。

 

 

「いってらっしゃーい!」

「さ、ボクたちも学校に戻らないけんね」

 

 

 学校に向かって歩いていく竜たちに向かってひめは手を振る。

 ひめの隣でみことはグッと背筋を伸ばすように伸びをした。

 

 

「その前に竜お兄さんの家に守りば張らんといけんよ」

「ああ、そういえばそうったいね。むしろあんな体質でよくいままで無事だったとも言えるばい」

 

 

 下駄箱の上に置かれている植木鉢の梅の木を介して移動しようとするみことの服を掴んでひめは言う。

 ひめの言葉にみことは思い出したと言うかのように手を叩いた。

 そして、2人は家から出て敷地内の角に向かっていく。

 

 

「あり?みことみこと、ここになんかあるばい」

「ん、本当やね。これは・・・・・・、術式?」

 

 

 1つ目の角に着いたひめはそこになにかがあることに気がつき、指を差してみことに教えた。

 ひめに言われ、みことは顔を近づけて何があるのかを確認する。

 

 そこにあったのはなにかの紋様が刻み込まれた正方形の小さな石だった。

 刻み込まれている紋様と、わずかに感じられる力から、この石がなにかの術に使われていることが分かる。

 

 

「もしかしたら他にもあるかもしれんね。ちょっと探してみるばい」

「いやな感じはせんから害はないとは思うっちゃけど、やっぱり気になるけんね」

 

 

 わざわざ敷地内の角にあった紋様の刻まれた石。

 角にあるということから他の場所にもあるのではないかとひめとみことは考える。

 そして、2人は竜の家の敷地の中を調べていった。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

「んーっと、全部で4つ?」

「そうったいね。この家の敷地の四角にあったばい」

 

 

 敷地内を調べ終え、最初に紋様を刻まれた石を見つけた場所に戻ったひめとみことはいくつ見つけたかを確認する。

 2人が見つけた紋様の刻まれた石の数は全部で4つ。

 それぞれ敷地内の四角に異なる紋様を刻まれて置かれていた。

 

 

「んで、この石がどんなものかは分かったと?」

「それはもちろん。どうやらこの石はどれも霊力に反応するみたいばい」

 

 

 目の前にある石を指差してみことはこの石がどういったものなのかを簡単に説明する。

 ひめとみことの見つけたこの石は、霊力に反応する性質があるようで、それぞれ刻まれている紋様によって異なる効果を持っているようだった。

 

 

「まぁ、簡単に言うとこの石とかはどれも竜さんを守るために置かれたものってことっちゃね」

「そうなんやね」

 

 

 みことの説明にひめは少しだけ、感心したようにうなずく。

 

 

「んむ?となるとうちらがわざわざ守りを張る必要はないったい?」

「そうかもしれんけど、あって損はなか」

 

 

 すでに竜を守るための術式が張られているのであれば自分たちが張る必要はないのではないか。

 そう考えたひめはコテンと首をかしげる。

 そんなひめの言葉にみことは石を見ながら答えた。

 

 

「それもそうっちゃね。そんならさっそく守りを張るったい」

「一応、ボクの方で先にあった術式に干渉しないように調節するったい」

 

 

 パチン、と大きくひめが手を叩くと地面から梅の木が生えていった。

 どうやらこれを使って竜のことを守る術式を張るつもりらしい。

 

 そして、ひめとみことによって竜の家に守りの術式が張られるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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