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お化け屋敷“ザ・フォレスト”での出来事が終わってから、竜とあかりは一旦落ち着くために近くのカフェに入ることにした。
お化け屋敷の近くにあるカフェということで、カフェの内装もややホラー寄りとなっている。
「ううむ。いなが近くにいない場合でも大丈夫なようになにか教わ・・・・・・。駄洒落じゃないからな?」
「ふふふ。まだ、私はなにも言ってませんよ?」
自分の言葉がいつの間にか駄洒落のようになってしまっていることに気がついた竜は、言っていた言葉を途中で切って否定した。
すぐに否定をした竜にあかりは思わず笑みをこぼす。
「そ、そういえばここのカフェはどんなメニューが・・・・・・、うわぁお・・・・・・」
「まぁ、お化け屋敷の隣で内装もこうですからね。当然メニューもこうなってますよね」
笑みをこぼすあかりに気恥ずかしさを感じた竜は話題を変えるためにメニュー表を開く。
そうして開いたメニュー表から飛び込んできたのはどう見ても食欲などに繋がらなさそうなメニュー名の数々。
あまりにもやりすぎなのではないかという思いから竜は思わず言葉を失ってしまう。
そんな竜の様子にあかりも自分が初めてこのカフェに入ったときのことを思い出したのか、苦笑をしていた。
「ええっと・・・・・・?“眼球アイス”に“
「あはは・・・・・・。名前はちょっとあれですけどちゃんと料理は美味しいんですよ?」
メニュー表に書かれている内容を適当に竜は読んでいく。
しかも書いてあるメニューの下にはちゃんと出される料理の写真までつけられていた。
メニューの名前と料理とは思えないレベルでリアルなその写真に、竜はどうしても顔をしかめてしまう。
一応、一応は料理としては美味しいということで、あかりはやんわりと店のフォローをしていた。
まぁ、そんなフォローをするよりも“紲星グループ”から“ヴァーチャルランド”に対してなにかしらの対応をした方がはるかに良いと思えるのだが。
「ああ、まぁ・・・・・・。じゃあ、この“
「それじゃあ私は“
お昼ごはんを食べてからそこそこ時間が経っているとはいえ、正直このお店では食欲がそこまでわかなかった竜は適当に見た目的にもまだマシなジュースを選択した。
“毒”はその名前の通り映画などで出てくるような分かりやすいほどにドクロマークの描かれた瓶に入った紫色のジュースで、このカフェでは(見た目的にまだマトモなため)多く頼まれているメニューだ。
竜の注文するものが決まると、あかりはその隣に書かれている“ポーション”を頼んだ。
“ポーション”という名前からゲームの回復アイテムのような見た目を想像するかもしれないが、このカフェでのポーションは三角フラスコやメスフラスコに入れられている完全に薬品のような見た目なのだ。
念のために言っておくと飲み物を入れている容器はきちんと洗ってあるため、なんの心配もない。
とはいっても薬を飲んでいる気分になる、というからあまり“ポーション”は頼まれていないのだが。
「お土産とかも見ておきたいし、あと何個かアトラクションに乗ったら売店の方に行こうか」
「そうですね」
竜の言葉にあかりはうなずく。
そして、2人は頼んだ飲み物を飲みながら少しだけ雑談をするのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ