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お化け屋敷近くの独特なカフェでの休憩を終えた竜とあかりが次のアトラクションで遊んでいる頃。
けだまきまきと青色の布のような生き物を抱えた少女たちは“ヴァーチャルランド”の園内をフラフラと歩いていた。
少女たちの手もとにはポップコーンの容器や、ジュースのカップなどが握られており、“ヴァーチャルランド”を楽しんでいることがうかがえた。
「なんちゅーか、普通に楽しんでしもうてるなぁ」
「ですね。というか、これなら2人も戻ってしまっても良かったかもしれませんね」
“ヴァーチャルランド”に来た目的も忘れて普通に遊んでしまっていることに、青色の布のような生き物を頭に乗せている少女が呟く。
一番最初の目的だった誰かを探すということも早々に頓挫しており、少女たちはだいぶ早い段階で“ヴァーチャルランド”を楽しみ始めていた。
少女の言葉にもう1人の少女もちらりとけだまきまきを見ながら答えた。
「ぎゅぎゅ、ぎゅーん」
「まぁ、それもそうなんですけどね・・・・・・」
けだまきまきがなにかを言ったのか、少女は苦笑を浮かべる。
そして、少女たちは次のアトラクションへと向かうのだった。
◇ ◇ ◇
アトラクションに乗り終わり、竜たちはお土産売り場に来ていた。
お土産売り場には“ヴァーチャルランド”にあるアトラクションをモチーフにしたお土産がたくさんあり、“グレートエレキファイアーマウンテン”をモチーフにした山の岩のようなチョコレートや、“フォックストーク”をモチーフにした動物の形のクッキーなどがあった。
「いなには・・・・・・、このおせんべいにしておくか」
並んでいるお土産の中から竜はついなに買って帰るお土産を選んで手に取る。
竜が選んだお土産は“ヴァーチャルランド”の名前などが描かれたおせんべいだ。
恐らくはついなが九十九神だということと、いつも和服を着ていることからおせんべいを選んだのだろう。
ちなみにあかりは家族へのお土産などを買うために別行動中だ。
「茜たちには・・・・・・、無難にお菓子か?渡す・・・・・・、というよりも配る方向じゃないと金額がちょいとなぁ」
小さめのお土産を見て、次にやや大きめのお菓子の詰め合わせのお土産を見て竜は呟く。
“ヴァーチャルランド”に限らず遊園地のお土産というものは基本的に値が張るものばかりで、交通手段や入園料があかりのお陰で0円だったとしても全員に個別にお土産を買うのは学生にはなかなかに響くものなのだ。
「竜先輩、お土産は選び終わりましたか?」
「ん、まぁ、一応は決まったかな。あとは会計をするだけだよ」
竜がついなや茜たちへのお土産を決め、会計をするためにレジに向かおうとしていると、お土産を買うために別行動をしていたあかりが戻ってきた。
あかりの言葉に竜は手に持っているお土産をあかりに見せながら答える。
「うん?家族へのお土産を買うんじゃなかったのか?」
ふと、竜はあかりがなにも持っていないことに気がつく。
お土産を買うために別行動をしていたので、てっきりお土産を抱えて戻ってくると思っていたのだが、その予想に反してあかりはなにも持たずに戻ってきたのだ。
「もちろん買いますよ。ただ、量が多いので郵送してもらうんです」
「あー、なるほど」
あかりの言葉に竜は納得したようにうなずく。
そして、竜はレジにて会計を、あかりはレジのスタッフに頼むお土産を順番に言っていくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ