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撃ち抜かれたボスの頭部が大きく後ろに弾かれ、そのまま後ろに倒れていく。
できることなら一息を入れたいところなのだが、あいにく周りには雑魚敵が残っており、そんな暇もない。
「マジか。一撃でいけるもんなんやね」
「というよりもスナイパーライフルはヘッドショットにかなりのダメージ補正が追加されるんだよ。だから、きっちり狙えればだいたいの奴にかなりのダメージを与えられる。まぁ、あのボスが序盤のボスで体力が低かったおかげもあるけどな」
周囲の雑魚敵を弓で撃ち抜きながらついなはボスが一撃で倒れたことに驚きの声をあげる。
驚くついなに竜はボスを一撃で倒すことができた理由を答えた。
基本的にだいたいのゲームにおいて敵には弱点が設定されていることが多い。
そして、その中でも人の姿をした敵となればほぼほぼ頭が弱点となっているのだ。
それに加えてスナイパーライフルにはリロードが遅いなどのデメリットを帳消しにできるほどのダメージ補正があった。
これらが組み合わさったことによって序盤とはいえボスを一撃で倒すことができたのだ。
ボスを一撃で倒すことのできた理由を答えながら竜も周囲の雑魚敵を撃ち抜いていく。
とはいえ、扱っているのがスナイパーライフルなので、雑魚敵を処理する速度はついなよりも劣っていた。
「とりあえずボスを倒したからこれ以上雑魚が湧いてくることもないな」
「そうみたいやね。そうすると次のステージになるんかな」
ボスの出現によって無限湧きになっていた雑魚の出現も終わり、最後の一体をついなが撃ち抜く。
すると景色が変化し、次のエリアへと移動させられた。
そして、竜とついなは協力をしてシューティングゲームを進めていくのだった。
◇ ◇ ◇
「っかぁー!クリアできんかったー!」
「あれはキツかったなぁ・・・・・・」
シューティングゲームを終わらせ、ゲームセンターから出てきた竜は悔しそうに言う。
しばらくは順調にステージを進めていくことができていたのだが、途中でスナイパーライフルと弓ではどうしても処理しきれない量の敵が出てしまい、そこでゲームオーバーとなってしまったのだ。
もしもクリアを考えるのであればアサルトライフルを使っていれば可能だったのではないだろうか。
悔しそうにしている竜の頭の上で小さくなったついなが慰めるように竜の頭をポスポスと優しく叩いていた。
「うん?ご主人、なんや騒がしない?」
「確かに。なんかあったのかね?」
ふと、ついなはなにやら周囲が騒がしいことに気がついた。
ついなの言葉に竜も同じように周囲が騒がしいことに気がつく。
見ればなにやら何処かに向かって走っている人たちの姿があり、そのどれもが興奮したような表情を浮かべていた。
「おい!それって本当なんだろうな!」
「まちがいねーって!速く行くぞ!」
口々に声をあげながら走っていく人たちに竜は思わずついなと顔を合わせて首をかしげた。
聞こえてきた声から考えるになにか珍しいものかなにかが現れた、といったところだろうか。
情報が少なすぎてなにがあるのかはまったく分からないが、それでも竜は走っている人たちの姿に興味を引かれていた。
「ふむ。気になるし行ってみるか」
「いったいなにがあるんやろうね?」
あそこまで慌てて走っていくほどのものがいったいなんなのか。
それが気になった竜は走っていった人たちの向かっていった方に向かって行くのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ