変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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日が出ていればそこまで寒くないんですけど、天気が悪かったりすると本当に凍えますよね。

読んでくださっている皆さまも体調には気をつけてください。





第282話

 

 

 

 

 グシャグシャとウナの頭を撫でた竜は目の前の棚に並べられている“恋愛Judgment(ジャッジメント)”の漫画を手に取る。

 “恋愛Judgment”はいまのところ最新巻の15巻まで出ており、全部を一気に買うのはなかなかに痛い巻数だった。

 

 

「そうだな・・・・・・。とりあえずは4巻までを買っておくか」

「漫画1冊もそこそこにいい値段はするからなぁ。しゃーないわな」

 

 

 適当にまだ財布に痛くない巻数までを手に取りながら竜は呟く。

 漫画1冊の値段はものにもよるがだいたい700円ぐらいで、高いものならば1000円ほど。

 そして“恋愛Judgment”の値段は700円なので、仮に最新巻まで買うとなれば700円×15冊で10500円となってしまうのだ。

 しかもこの金額はざっくりと計算したもので、ここにさらに消費税が加わるので金額としてはさらに大きなものとなってしまう。

 それが分かっているからこそついなもとくに文句を言うことはなかった。

 

 

「俺の方はこんなもんかな。ウナはそれ以外になにかあったか?」

「んーっと・・・・・・。とくにはなかったかなぁ」

「そっか。それじゃあレジに行くか」

 

 

 “恋愛Judgment”以外にとくに欲しい漫画が見つからなかった竜はウナに他に買うものがあるのかを尋ねる。

 竜の言葉にウナはキョロキョロと周囲の本棚を見て、とくに欲しい漫画はなかったと答えた。

 ウナの答えに竜はうなずき、買う漫画を手に持ちながらレジに向かっていった。

 

 

「ほれ、それも一緒に買っちゃうから」

「ううん、大丈夫。お昼ご飯を出してもらったんだもん。これくらいなら自分でちゃんと買えるよ」

「そうか・・・・・・?」

 

 

 レジに並ぶ直前、竜はウナに向かって手を差し出しながら言う。

 どうやらウナが持っている“恋愛Judgment”の最新巻も一緒に買ってしまおうと言う考えのようだ。

 そんな竜の言葉にウナは首を横に降って断る。

 ウナの言葉に竜は少しだけ気落ちした様子でレジに並んだ。

 そして竜とウナはそれぞれ自分たちの漫画を買うのだった。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 竜とウナのそれぞれが漫画を買い終え、竜たちは次の目的地、服屋へと向かう。

 歩きながらウナはチラリと竜のことを見る。

 しかしウナからの視線に気がついて竜がそちらを見ると、ウナは慌てた様子で正面を向いてしまう。

 不思議なウナの行動に竜は思わず首をかしげてしまっていた。

 

 

「どうかしたのか?」

「ふぇっ?!」

 

 

 なんどもチラチラと視線を向けられていてはさすがに気になるもので、竜はウナになにかあるのかと尋ねてみた。

 竜の言葉にウナは驚いたような声をあげる。

 そして自分が竜のことを見ていたことがバレているのだということに気がつき、顔を赤くしてうつむいてしまった。

 

 

「えっと・・・・・・、その・・・・・・」

 

 

 うつむいてしまったウナのことを見ていると、ウナはモジモジと人差し指を合わせながらなにかを言いたそうにしていた。

 ここで変に急かしてしまっても良いことはないので、竜はウナが自分から言いたいことを言えるようになにも言わずにウナの言葉を待つ。

 

 

「あの・・・・・・、連絡先を聞いてもいいですか?」

 

 

 上目使いで恥ずかしそうにしながらウナは竜に連絡先を尋ねる。

 ウナの言葉に竜はどうしたものかと頬を掻いた。

 

 

「ダメ、かなぁ・・・・・・?」

「いや、ダメではないんだが・・・・・・」

 

 

 困ったような様子の竜にウナは不安そうな表情になる。

 竜としては別に連絡先の交換をすることに拒否感とかはないのだが、それとは別に本当に連絡先を交換してもいいのかという不安もあった。

 

 

「・・・・・・分かったよ。とりあえずこのメッセージアプリのやつでいいか?」

「うん!」

 

 

 不安そうに瞳を潤ませてきていたウナの表情に竜はガックリと肩を落として連絡先を教える。

 竜から連絡先を聞くことのできたウナは嬉しそうにケータイに登録された竜の名前を見るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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