やはりこの時期は鍋物が美味しくなりますね。
すき焼き、水炊き、きりたんぽ
どれも美味しいですよね。
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白のワンピース、桜色のニットと緑色のチェック柄のスカート、黒のズボンに白と青のシャツ、黒のシャツに白いサロペットなどなど。
ウナによるファッションショーが竜の目の前でおこなわれている。
少女らしい可愛らしい洋服もあれば、活発そうに見える洋服もあり、中にはボーイッシュな洋服もある。
そのどれもがウナによく似合っており、竜は飽きることなく見ていることができた。
「えっと、さっきので終わりだよ」
「・・・・・・うん。やっぱりウナはどれも似合うな」
そう言いながらウナはもとの服装に戻って試着室の中から出てきた。
ウナが試着室から出てきたのを見ながら竜は先ほどまでのファッションショーを思い出しながら呟く。
「えへへへ、ありがとう。どれが1番似合ってたかなぁ?」
「う、うーん・・・・・・。難しいことを聞くな・・・・・・」
竜の言葉にウナは少しだけ恥ずかしそうに頬を赤らめながらお礼を言う。
そして、ファッションショーをした洋服の中でどれが1番似合っていたのかを竜に尋ねた。
ウナの言葉に竜は腕組みをして困り顔を浮かべる。
はっきり言ってどの洋服もウナに似合っていて、どれが1番と決めるのはとても難しい。
それに加えてそれぞれの洋服は清純だったり、ボーイッシュだったりと方向性が異なっているものばかりで、それぞれにそれぞれの良さがあるのだ。
そういった理由から竜はウナの言葉になかなか答えられずにいた。
「1番・・・・・・、どれが1番・・・・・・?ううーん・・・・・・」
「もしかして・・・・・・、本当は似合ってなかった・・・・・・?」
「いや、そんなことはないぞ。ただ、どれも本当に似合っていて1番が決められないんだよ」
なかなか竜が答えないことにウナは不安になったのか、悲しげな表情になりながら竜に尋ねる。
不安そうにしているウナに、竜はすぐに答えられなかった理由を答えた。
「・・・・・・本当?」
「ああ、本当だ」
確認するように聞き返すウナの目をしっかりと見て嘘ではないと竜は伝える。
そこまでしてようやく不安が解消されたのか、ウナはホッとしたように笑みを見せた。
「良かったぁ。えっと、どのお洋服も似合ってるって思ってくれたんだよね?」
「ああ。どこかのお嬢様に見えるような服とか、春っぽさを感じられる可愛らしい服とか、ボーイッシュで今にも走り出しそうに見える服とか、どれも似合っていて1番とか決められないんだよ」
「そっかぁ」
竜の頭の中に浮かんでくるのは先ほど見たウナのファッションショーと、それを見たときの感想。
ウナが試着していた洋服はどれもとても似合っており、そこに優劣をつけることはほぼ不可能と言っても過言ではなかった。
竜の言葉を聞き、ウナは嬉しそうにうなずきながら試着した洋服を買い物かごに入れていく。
「それじゃあレジに行ってくるね!」
「え、まさか全部買うのか?!」
試着した洋服を買い物かごの中に入れたウナは、そのままレジに向かおうとする。
1着も服を戻さずにレジに向かおうとするウナに竜は思わず声をかけた。
竜の声にウナは不思議そうに首をかしげながら竜を見る。
「だって、どれも似合っていたんだよね?」
「いや、それにしたって全部は多くないか?」
「このくらいなら大丈夫だよ」
どれも似合っていて1番を選べないのであれば全部を買えばいい。
かなりの
そして、ウナは竜の選んだ洋服をすべてレジに持っていって会計をするのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ