ついにパソコンが買えました!
これで書く効率が上がるに違いない!
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マキの肩に乗っている女性の霊を引き剥がすため、竜はマキへと近寄る。
いままで竜は幽霊から基本的に逃げることによって対処していたため、自分から近づいていくことに疑問を覚えるかもしれないが、これにはちゃんとした理由がある。
まず第1に、この女性の霊は生き霊であり、いままでに出会った幽霊とは違ってそこまで危険性が高くないということ。
次に、この女性の霊からはいままでの幽霊から感じたような怨みなどの暗い感情を感じられないということ。
そして最後に、この女性の霊が同じ学校の先輩ということでそこまで恐怖感を感じられないからということ。
この3つの理由から竜はこの女性の霊をどうにかしようと考えたのだ。
「大きくたって良いことなんてないんだよ?重いし、肩が凝るし、蒸れるからかぶれることもあるし!」
「はーっ?!それは持ってるもんの言い分やん!そんなん持つもん持っとる必要経費みたいなもんやろ!」
「そうですそうです!マキさんは1度その大きなものを切り落とすべきなんです!」
いまだに続いている3人の言い争いに竜は思わずため息を吐き、マキの肩に手を置いた。
肩に手を置かれたマキは驚き、竜を見る。
「3人ともいったん落ち着け。んで、マキはちょっとしゃがんでくれると助かる」
「え、うん。分かったよ」
「まぁ、いつまでもここで騒いでてもしゃーないわな」
「仕方がないですね。この話はまたいずれ」
竜の言葉に3人は渋々といった様子で言い争いを止める。
そして竜に言われた通りにマキはしゃがみこんだ。
これによってマキの肩に乗っている女性の霊の高さが低くなり、マキから引き剥がしやすくなっただろう。
「うし。これでいけるかな」
「これからなにが始まるの?」
「第三次世界対戦や」
「いや、ずいぶん小さい大戦ですね・・・・・・」
竜の呟きに何をするのかを分かっていないマキは首をかしげ、そんなマキの言葉に茜がボケた。
茜のボケにゆかりがツッコミをいれているが、そんなことを気にせずに竜は女性の霊の脇の下から腕を入れて引き剥がしにかかった。
「竜くん、なにしてるの?」
「なんかを捕まえたみたいにも見えるんやけど・・・・・・、パントマイムの練習なんか?」
「でもそれだとマキさんをしゃがませた理由がわかりませんよ?」
竜の眼にはマキの肩に乗っている女性の霊の姿がハッキリと映っているのだが、生き霊にしてもなんにしても霊ということで一般人にはまず見ることはできない。
そのため、竜の行動はマキの後ろで変な動きをしている程度にしか思われていなかった。
「まぁ、ちょっと、な!」
「ご主人、頑張るんや!」
ジタバタと竜から逃げようとする霊をどうにか押さえつつ、竜は茜たちの言葉に答える。
竜によって引っぱられ、女性の霊はじょじょにマキから引き剥がされていく。
しかしそれでも女性の霊は諦められないのか、もがく動きを大きくさせた。
「この、暴れんな。暴れんなよ・・・・・・、ん?」
むにゅり。
女性の霊を引き剥がそうとしていた竜の手になにやら柔らかい感触があたる。
その直後、女性の霊は体を硬直させて動きを止めた。
自分の手に触れている柔らかい感触はなんなのか、それが気になった竜はちらりと自分の手を確認した。
どこか、触れた覚えのある柔らかい感触。
その正体は女性の霊の胸だった。
「あ、やっべ・・・・・・」
自分の手が女性の霊の胸を掴んでしまっているのだということに気がついた竜は思わず呟く。
直後、女性の霊は自分の体を守るように胸を抱えながら竜から距離を取り、顔を赤く染めながら逃げるように飛んでいってしまう。
そんな女性の霊の姿を竜はただただ見送ることしかできなかった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ