もうすぐ今年も終わりですか・・・・・・
年を取ると雪が降らないことにホッとしますよね?
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時間は進み、お昼休み。
竜たちは保健室でお昼ご飯を食べようとしていた。
ちなみに、保健室に病気やケガではない生徒がいるというのはあまり歓迎できることではなく、健康で元気な生徒は基本的に保健室に来るのはお断りとなっている。
では、なぜ竜たちが保健室でお昼ご飯を食べることができているのか。
その理由を簡単に説明するなら、ひめとみことが理由といえるだろう。
竜たちも別に最初から保健室でお昼ご飯を食べようとしていたわけではない。
最初は普通に教室でいつものようにお昼ご飯を食べようとしていた。
しかし、少し前にひめとみことが竜たちの食べているお昼ご飯に興味を持ったのでそれを食べさせたところ、美味しいと喜んで教室で実体化をしてしまったのだ。
その結果、教室にいた女子生徒がひめとみことを猫可愛がりしたり、
そしてそれを担任であるアイ先生に相談したところ、保健室でお昼ご飯を食べる許可が下りたのである。
「おー、とっても美味しそうったい!」
「せやろ?なんせうちが作ったんやからな!」
ひめは自分の前に置かれたお弁当箱の中を見て目をキラキラとさせながら嬉しそうに声を上げる。
そんなひめの言葉にお弁当を作った本人である茜はドヤ顔で答えた。
「わざわざボクたちの分までありがとうございます」
「かまわへんよ。2つ作るのも4つ作るのもそこまで変わらへんからな」
お昼ご飯を食べたそうにしていたひめだけではなく、自分の分まで用意してもらえたことにみことは茜に感謝の言葉を伝える。
みことの言葉に茜はニッと笑みを浮かべる。
「そこまで変わらないって・・・・・・、この2人のお弁当はやや小さいにしても、4つも作るのは普通にすごいと思うぞ?」
「ちゅーてもなぁ、作るのに慣れてまえば誰でもできると思うんやけど・・・・・・?」
2つを作るのも4つを作るのも変わらないという茜の言葉に竜はやや呆れを含ませながら言う。
竜の言葉に茜は首をかしげ、不思議そうに呟いた。
まぁ、この辺りはどれくらい料理に慣れているかといった要因も関わってくるので、どちらの考えが合っているかを答えるのは難しいだろう。
「はい。竜くんには私の作ったお弁当だよー」
「ああ、ありがとうな。はい、食材代」
「なんだかんだこの光景にも慣れましたね・・・・・・」
「別にうちが作っても良かったんやけどなぁ」
「あ、ボクはデザートに簡単なお菓子作ってきたから、お昼ご飯を食べ終わったらみんなで食べよう」
嬉しそうにしているひめとみことの様子を見ていた竜にマキが作ってきたお弁当を手渡す。
マキからお弁当を受け取った竜はお弁当を作る際に使用した食材の代金をマキに渡した。
「ちゅわぁ、なんだかすごい量のお料理ですわね?」
「まぁ、この並んでいる料理のうちの大半はあかりのものなんですけどね・・・・・・」
自分の食べるお弁当の準備を終えたイタコ先生が竜たちの方を見、並べられている料理の量に思わず声を漏らす。
イタコ先生の言葉に竜は思わず苦笑しながら答える。
竜たちの前にはそれぞれのお弁当が広げられているのだが、竜たちは1つなのに対して唯一あかりだけが残りの空いたスペースを埋め尽くす勢いでお弁当を広げていた。
「うちの料理人の自慢の料理ですからね。いくらでも食べられるんですよ」
「いや、それでもこの量は多すぎると思うけどな・・・・・・」
美味しい料理はいくらでも食べることができる。
謎の理論を振りかざしながらあかりはイタコ先生に向けて笑みを浮かべる。
そして、竜たちはお昼ご飯を食べ始めるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ