ついに今年も終わりですね。
残りわずかですが、よいお年をお過ごしください。
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魂が分かれることによって生霊になっていたという問題も無事に解決し、ささらは安堵の息を吐く。
竜やきりたんはささらとはついさっき知り合ったばかりだが、それでも問題が解決したことにホッと息を吐いていた。
「そういえば先輩方はどうしてここに?」
「あ、私たちは生徒会の話し合いをするために来たんだよ。私の、体質?のせいでぜんぜん話せなかったけど・・・・・・」
「今から話し合うのはさすがに遅すぎるから、話し合いは明日に変更ね」
「まぁ、たしかにイタコが帰って来とる時間やもんなぁ」
ふと、竜はささらとつづみがどんな用事で東北家に来たのかが気になり、2人に尋ねる。
竜の質問にささらは東北家に来た理由を答えたが、途中で窓の外を見て言葉を途切れさせてしまった。
時計を見ればいつの間にやら短針が6時を指しそうな時刻で、この時間から話し合いをするとなればなかなかに遅い時間となってしまうだろう。
ささらの言葉につづみも今から話し合いをするのは無理だと判断し、明日に変更することを提案した。
「お兄ちゃん。ウナももう帰らないとだ・・・・・・」
「そっか、小学生だとけっこう遅い時間だもんな。なら、帰るついでに家まで送っていくよ」
竜たちが時間についての話題を出すと、ウナが竜の服の端を引っ張りながら自分も帰る時間だと言った。
東北家とウナの家が近いとはいえ、そこそこに遅い時間に小学生を1人で出歩かせるというのは不安があるもの。
そう考えた竜は帰りに自分が一緒に家まで行くことを約束するのだった。
ちなみに、竜が家まで送ると言った後にウナはきりたんの方を見て少しばかり勝ち誇ったような表情を浮かべており、それを見てきりたんは悔しそうにしていた。
「それじゃあ、こんな時間ですし。私が車で送っていきましょうか?」
「いえ、そんな、イタコ先生の手を煩わせるわけには・・・・・・」
「良いじゃない。送ってもらえるということなのだからお言葉に甘えましょうよ」
今の時間と外がやや暗くなり始めていることに気がついたイタコ先生はささらとつづみに提案をする。
イタコ先生の提案にささらは手をぶんぶんと振りながら断ろうとするが、それをつづみが止めて提案を受けようと言う。
2人の家は“cafe Maki”の近くであり、東北家から向かうとなれば少しばかり距離がある。
そのため、イタコ先生に送ってもらった方が安全なのは確実なのだ。
「え、でも・・・・・・」
「そんなに気にしなくても大丈夫ですわ。それよりも自分の学校の生徒が暗くなり始めの時間帯に外を歩いていることの方が心配ですし。私の精神的な安心のためにも送らせてくださいませ?」
それでもイタコ先生に送ってもらうことに申し訳なさを感じているらしいささらに、イタコ先生は送らせてほしいと言い方を変える。
イタコ先生のその言葉に観念したのか、ささらはおずおずとうなずいてイタコ先生に家まで送ってもらうことに決めた。
「ところで、こちらの生霊はいつまで出しておくのですか?」
「そういえばずっと出たまんまだったな」
「え、私の生霊ってまだ残ってるの?!」
竜やささらたちが帰りについて話していると、きりたんがついさっき生じた生霊を指さしながら尋ねた。
先ほどささらから生じた生霊は東北家に張られている結界によって動けなくなっており、きりたんはそれが気になったのだ。
きりたんの言葉に竜は思い出したように生霊を見る。
そんな竜たちのやりとりに自分の生霊がまだそこにいるのだということに驚いたささらが声を上げるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ