変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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第32話

 

 

 

 

 竜のクラスから出てきたあかりは機嫌良さそうに鼻唄を歌いながら廊下を歩く。

 2年生の廊下に1年生がいることに驚かれながらも、あかりの可愛さに誰もが見惚れてとくになにかを言われることはなかった。

 そんなあかりに4人の人影が近づいていった。

 

 

「ちょい待ちぃ」

「おや?あなたたちは・・・・・・」

 

 

 4人の人影の内の1人に声をかけられ、あかりは振り返る。

 声をかけてきた4人の姿を見てあかりは予想をしていたのか、とくに驚いた様子もなかった。

 

 

「ちょっと話したいことがあるんだけど、良いよね?」

「なるほど。大丈夫ですよ」

 

 

 4人の内のさらに別の1人の言葉にあかりは頷き、近くの空き教室へと入っていった。

 空き教室へと入ったあかりと4人は真っ向から対峙する。

 

 

「たしか、紲星あかり、と言いましたね。なぜ急に竜くんに接触したのですか?」

「なぜ、ですか?そうですね。一言で言うなら一目惚れ、とでも言いましょうか」

 

 

 問われたことにあかりはやや恥ずかしそうにしながら答える。

 あかりの言葉に4人のうち3人は理解したのか小さく頷く。

 

 

「それに、私のことを言うならあなただって、結月先輩だって同じじゃないですか。昨日から竜先輩に関わり始めたって、うちの人たちに色々と調べてもらったんですよ?」

「あ、もしかしてアイ先生の言っていた話しかけてくる人間って・・・・・・」

「その通りですよ。弦巻先輩。一応、あまり目立たないようにとは言っておいたんですけどね」

 

 

 尋ねてきた1人、ゆかりを指差しながらあかりは言う。

 確かにゆかりも竜にいきなり接触をした点ではあかりと同じと言えるだろう。

 あかりの言葉に、朝のホームルームで言われたこととの関連に気づいたマキは小さく呟く。

 あかりの調べたと言う言葉に残りの2人、茜と葵は表情を強張らせる。

 

 

「警戒しないでくださいよ。別に先輩たちのことをどうしようという気はないですから」

「その言葉を、うちらが信用できると思うんか?」

 

 

 あかりの言葉に茜は警戒を解くことなく答える。

 茜の言葉に同意するように葵とゆかりも警戒を解かない。

 ちなみにマキは3人に連れてこられただけなため、とくに警戒などはしていない。

 とは言っても自身のことを調べられてということを聞いて少しだけ嫌そうな表情は浮かべているが。

 

 

「警戒されているのは寂しいんですけどねぇ・・・・・・。私も先輩たちと同じ(●●●●●●●)なんですよ?」

「私たちと同じ、ですか・・・・・・?」

「ボクたちの共通点と言えば・・・・・・」

「竜、やね」

 

 

 あかりの言葉に茜、葵、ゆかりの3人は顔を見合わせる。

 3人が顔を見合わせる中、マキはなぜ自分も含まれているのか首をかしげていた。

 

 

「ねぇ、私も含んでるの?」

「違うんですか?竜先輩と仲良さそうに話している姿を見たと聞いていたのでてっきり・・・・・・。それに今もいますし」

「いや、私は3人に引っ張られてきただけかなぁ」

 

 

 自分が含まれていることを疑問に思ったマキはあかりに尋ねる。

 マキの言葉にあかりは少しだけ驚いた表情を浮かべた。

 

 

「そうだったんですか。まぁ、でも、同じ(●●)っていうのは間違ってないと思いますけどね」

「へ?」

 

 

 マキの言葉に驚きつつ、それでもあかりはマキも同じだということを強調した。

 あかりの言葉にマキは短く疑問の声をあげる。

 

 直後、あかりの姿がかき消えた。

 

 

「えっ?!」

「なっ?!」

「はぁ?!」

「嘘っ?!」

 

 

 あかりの姿が消えたことに4人は驚きの声をあげる。

 4人の誰もがあかりの姿は確認していた。

 しかし、それでも目の前からあかりの姿が消えたのだ。

 これは催眠術だとか、超スピードだとかで片付けられるほど簡単なものでは断じてなかった。

 

 

「わぁ」

 

 

 小さな声が教室に響く。

 

 そして、4人の背後にあかりの姿が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





誰のヤンデレが読みたいですか? その2

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