小説でも漫画でもそうなんですけどどんな風に終わるのかが気になる反面、いつまでも続きを読み続けたいって思ったりしますよね。
まぁ、長すぎると読むのに疲れてきちゃったりするんですけどね・・・・・・
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全校朝会が終わり、竜たちは教室へと戻る。
教室へと戻る生徒たちの話題となるのはもちろん留学生の2人、“イア・アリア・オン・ザ・プラネテス”と“オネ・アリア・オン・ザ・プラネテス”についてだ。
「可愛い子たちが留学生とかやばすぎるだろ!」
「それな!小説のセリフを言い出したのは驚いたけど、天然っぽくていいよな!」
「すごい綺麗な姉妹だったわね」
「うんうん。まるでモデルみたいだったよねぇ」
「妹のオネさんの方はやや苦労性みたいに見えたよね?」
「ええ、イアさんが天然っぽいからそのフォローとかをしてるんじゃないかしら?」
イアとオネの壇上でのやり取りから2人がどんな姉妹なのかをなんとなく感じ取れた生徒たちは口々に話しながら廊下を歩く。
2人の芸能人と言われても納得のできる美少女さについて話すもの。
突拍子もない挨拶をしたイアについて話すもの。
イアにツッコミを入れていたオネについて話すもの。
それぞれ話している相手は違うものの、話の内容はほぼ全員がイアとオネの2人についてのものだった。
ちなみに、2人のことを話していない生徒の内の1人は、“教習所で頭が車の男をぼこぼこにしたら高級車のフェラーリになって売ろうとしたけれど乗っていた田楽が漏らしたせいで売れなくなり、最終的に飛行機になった”という理解のできない話をしていたりする。
もちろんその話を聞いて即座に理解できたものはごく少数だった。
「にしてもなっがい名字やったなぁ・・・・・・」
「まだ言ってるの?」
「たしかに長かったは長かったが、そんなに気になるかね?」
廊下を歩きながらいまだにイアとオネの名字である“アリア・オン・ザ・プラネテス”について言っている茜に葵は呆れたように言う。
たしかに名字としてはかなりの長さだが、茜以外に名字の長さを気にしている生徒はどこにもいない。
茜の言葉にうなずきながら、竜はそんなに気にするほどかと茜に尋ねた。
「・・・・・・・・・・・・いや、べつにそんなでもないな」
「ないのかよ・・・・・・」
「ならなんで言ってたのさ・・・・・・」
竜の言葉に茜は竜の顔を見ながらやや長めに溜めて答えた。
どこが気になるのかが聞けると思っていた竜と葵は茜の答えに思わずガクリと躓いてしまう。
「どうかしたんですか?」
「なんか茜ちゃんの言葉にガックリしてたみたいだったけど?」
竜と葵が肩を落としていると、ゆかりとマキが話しかけてきた。
名字が“
「いや、茜が留学生の名字を気にしているようだったからそんなに気になるのかって聞いたんだよ。そしたら・・・・・・、なぁ?」
「うん・・・・・・。べつにそこまで気にならないってあっさり答えたんだよね・・・・・・」
不思議そうにしているゆかりとマキに竜と葵はどうしてこうなったのかの経緯を話す。
竜たちから聞いた内容にゆかりとマキは呆れた視線を茜に向けた。
「なにをやっているんですか・・・・・・」
「反省は少しだけしとる。でも後悔はしとらんで!」
呆れながらのゆかりの言葉に茜はグッと親指を立てながら答える。
なお、反省が少しだけなので、今後も似たようなことをやるであろうことが予想できる。
茜の答えに竜たちは思わずため息を吐くのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ