ギリギリ!
かなりのギリギリで番外話と本編を投稿できました!!
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“cafe Maki”にささらたちがやって来た翌日。
竜はささらの生霊の件がどうなったのかを聞くために保健室に向かっていた。
ずん子に聞いてもよさそうではあったのだが、あいにくと生徒会の仕事で忙しそうだったため、保健室のイタコ先生に話を聞くことに決めたのだ。
「すみません。公住です。聞きたいことがあってきました」
「ちゅわぁっっ?!?!」
保健室の扉をノックし、竜は声をかける。
普通に職員室に入るときと同じように扉を開けて声をかければいいのではないかと思うかもしれないが、ここは職員室ではなく保健室。
その時点で職員室に入るのとはまた違うのだ。
竜が声をかけると、保健室の中からガタガタっという音と、保健室の先生――――イタコ先生の驚くような声が聞こえてきた。
「え~っと・・・・・・、入っても大丈夫ですか?」
「は、はい!大丈夫ですわ!」
保健室の中から聞こえてきた音と声から入っても大丈夫なのかが不明なため、竜は確認のために声をかける。
竜の言葉に保健室の中からイタコ先生の声が聞こえ、保健室に入ってもいいと答えた。
保健室の中から聞こえてきた音と声に首をかしげながら竜は保健室の扉を開ける。
「・・・・・・なにしてるんですか?」
「き、気にしないでくださると助かりますわ」
保健室に入った竜の視界にまず入ったのは白い塊。
それはよく見れば保健室に置かれているベッドのシーツだった。
さらによく見ればそのシーツの中からイタコ先生の顔が飛び出していた。
どうやらイタコ先生がシーツにくるまっているらしい。
竜の言葉にイタコ先生は顔を赤くしながらそっと目線を逸らした。
「そ、それでどういった用件で来ましたの?」
「・・・・・・まぁ、いいか。えっと、ささら先輩の生霊の件がどうなったのかと思いまして」
シーツにくるまっていることに対して触れてほしくなさそうにしているイタコ先生の様子に、竜はイタコ先生の姿を気にしないことにする。
そして、竜は保健室に来た要件をイタコ先生に伝えた。
「じつはささら先輩の生霊がマキに憑りついていたことがありまして、それでその辺りの対策とかはどうなったのか、と」
「なるほど、そうでしたのね。一応さとうさんには生霊の活動範囲を狭めるように結界を張るお守りを渡しましたので、心配しなくても大丈夫ですわよ」
竜の疑問にイタコ先生はうなずき、念のための生霊対策がしてあることを答えた。
ささらの生霊は東北家に張られている結界によってかなり抑制されていたので、その点から考えてもかなり効果があるものなのだろう。
イタコ先生の言葉に竜はホッと息を吐く。
「それならよかったです。マキに憑りついていた時にマキが肩凝りをうったえていたので気になっていたんですよ」
「ふふふ、お友達思いですわね」
安心した様子の竜にイタコ先生は笑いかける。
そこだけ見ればいい先生に見えるのだが、今のイタコ先生はシーツにくるまって頭だけを出している姿。
どう頑張ってもその姿ではギャグにしか見えないのであった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ