イタコ先生のチアガール姿だけでここまで話が続くとは・・・・・・
ちょっと驚きですね。
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竜の言葉の意味を理解し、驚きの声を上げたイタコ先生は顔を赤くしたままうつぶせで倒れている竜を見る。
男に刺激が強すぎる。
その言葉の意味が分からないほどイタコ先生は
「ちゅわぁ・・・・・・」
いったいナニを想像したのか。
イタコ先生は両手を頬に当て、顔を赤くしながら小さく声を上げる。
それと同時にどことなく左右に体を揺らしており、そんなイタコ先生の様子にひめとみことは首をかしげていた。
「やっと、立ち上がれる・・・・・・」
「そういえば、竜お兄さんはなして寝てたと~?」
うつぶせで倒れていたことにより、床の冷たさでナニかが落ち着いたのか竜がようやく立ち上がる。
保健室の床はイタコ先生がこまめに掃除をしているのでそこまで目立った汚れなどはないのだが、それでも床であることに変わりはなく、竜の着ている制服は少しばかり汚れてしまっていた。
竜が途中から、正確に言うのであればイタコ先生が応援をしてからうつぶせで倒れていたことが気になったひめは、竜にどうして倒れていたのかを尋ねる。
「あー・・・・・・、うん。それは、その・・・・・・な?」
「ぬーん?さっぱり分からんよ?」
ひめの質問に竜は言葉を濁す。
すでにイタコ先生には竜がうつぶせで倒れていた理由はばれてしまっているのだが、それでも竜は答えたくはなかった。
竜の言葉にひめは首をかしげる。
「えっと、とりあえずイタコ先生は男がいるような場所でそういった格好はしないようにお願いします・・・・・・」
「は、はい。以後気をつけますわ・・・・・・」
ちらちらとイタコ先生に視線が行ってしまいながらも竜はイタコ先生に男を興奮させるような衣装を着ないでほしいということを伝えた。
もちろんイタコ先生も竜の視線には気づいており、顔を赤くしながら竜の言葉にうなずく。
どうしてそんなことになっているのかが分からないひめとみことは、2人の様子に首をかしげるのだった。
◇ ◇ ◇
保健室ではささらのことについて聞いてすぐに帰る予定だったはずなのに予想外に時間をくってしまった竜は少しだけ足を速める。
今日の帰ってからの予定は“KIRIKIRI”とゲームをするというものであり、約束した時間までもう少しという時間になっていた。
「ぎーりぎりで間に合うか・・・・・・?」
「どうやろね?家まではもうちょいやし」
竜の呟きにポケットに入っていたついなが答える。
先ほどの保健室ではついなはどこにいたのかと思われるかもしれないが、じつは保健室に置かれているテーブルの上にいたので竜がうつぶせに倒れた際につぶされるようなことはなかった。
ふと、竜は足を止める。
目の前に落ちているのは桃色をした不定形のなにか。
何かが落ちているのは竜の家の前で、近づかなくては家に入ることはできなさそうだ。
「・・・・・・なんだ、これ?」
「見た感じゼリーとかみたいやけど、よう分からんな?」
恐る恐る竜は桃色の不定形の物体に近づく。
どうやらこの物体は生き物のようで、呼吸をしているかのように小さく膨らんだりしぼんだりを繰り返していた。
「・・・・・・まぁ、みゅかりさんを拾ったりしたわけだしな。今更これが増えても変わらない、か?」
そう言って竜は桃色の不定形の物体を拾う。
そして、そのまま竜は家の中へと入るのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ