もうすぐバレンタインデーですか・・・・・・
どうしようかなぁ・・・・・・
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桃色のスライム、セヤナーの言葉に首をかしげながら竜は窓にへばりついていた青い布のようなものを掴み、じっくりと観察してみる。
青い布のようなものにはなにやらリボンのようなものがついており、その近くにはセヤナーと同じように顔のようなものがあるように見える。
「ウ、ウーン・・・・・・。オネーチャン・・・・・・」
「こっちもしゃべった?!」
どうやら窓にぶつかった衝撃で目を回していたのか、青い布のようなものはうめき声をあげる。
声を出したことから分かるように、どうやらこの青い布のようなものは生き物だったようだ。
青い布のような生き物が声を出したことに驚きつつ、うっかり落としてしまわないように両手でしっかりと青い布のような生き物を持った。
「ソノコナー、ウチノイモートー」
「この生き物が・・・・・・?」
「似とらん妹さんやね?」
竜の持っている青い布のような生き物に向かって自身の体を伸ばして触手のようにして指さしながらセヤナーは言う。
セヤナーの言葉に竜とついなは少しだけ驚いた表情で竜が手に持っている布のような生き物を見る。
セヤナーと竜が手に持っている青い布のような生き物。
どう見てもその姿は似ておらず、とても姉妹だとは思えなかった。
「ウーン・・・・・・、ハッ?!」
「お、起きたか。・・・・・・っと、こっちは飛べるのか」
目を回していた状態から回復したのか、青い布のような生き物は目を開けて先ほどのセヤナーと同じように驚いたような声を上げた。
そして、青い布のような生き物は竜の手からふわりと飛び上がると、ふわふわと飛んでセヤナーの後ろに隠れてしまう。
自分の手からふわふわと飛んでいった青い布のような生き物の姿に竜は少しだけ驚くが、以前にけだまきまきが空を飛んでいる姿を見ていたことからそこまで驚きは大きくなかった。
「オネーチャン、ドウシテ―?」
「ヤ―、チョットサンポシトッタラニャンコニオソワレタンー」
セヤナーの後ろに隠れながら青い布のような生き物はどうしてここにいるのかを尋ねる。
妹である青い布のような生き物はに尋ねられたセヤナーはどうして竜の家にいるのかを答えた。
どうやらセヤナーは散歩をしている途中で猫に襲われ、竜の家の前で倒れてしまったらしい。
セヤナーの言葉にどうしてここにいるのかを納得したのか、青い布のような生き物は竜とセヤナーのことを交互に見た。
「アラタメテナー。コノコ、ウチノイモートノ“ダヨネー”ヤー」
「エ、エット・・・・・・、ダヨネーデスー」
「セヤナーとダヨネーか。俺は公住 竜っていうんだ。よろしくな」
青い布のような生き物の様子が落ち着いたことを理解したのか、セヤナーはあらためて青い布のような生き物――――ダヨネーの名前を竜たちに言った。
姉であるセヤナーに紹介され、ダヨネーは恥ずかしそうにしながら竜に向かって挨拶をする。
ダヨネーの挨拶を聞き、竜はセヤナーとダヨネーの2匹に自分の名前を教えた。
「リョウー。ヨロシュー」
「ヨロシクー」
「ああ、よろしくな」
そう言ってセヤナーは触手のように自分の体を伸ばして、ダヨネーは布のような体の端の部分を竜に向かって差し出す。
おそらくは握手をしようということなのだろう。
2匹の意図を理解した竜はためらうことなく差し出された部分を握るのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ