ううむ、この時勢ですから遠出とかができなくて困りますね・・・
釣りとかにも行きたいところなんですけどねぇ。
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茜と葵が加わり、竜たちは4人でのんびりと散歩を再開する。
2人が加わった最初は茜がややテンションが高めだったためにいろいろと話をしていたのだが、時間が経つにつれて気温の温かさからじょじょにじょじょに口数が減っていき、いまでは先ほどまでの竜たちのようにのんびりと歩いていた。
「これは・・・・・・、眠いなぁ・・・・・・」
「本当だねぇ・・・・・・」
「さっきまでの俺たちがどんな状態か分かったかー・・・・・・」
「ポカポカして、すっごいやろー・・・・・・」
あくびをこらえながら茜は言う。
茜の言葉に同じようにあくびをこらえながら葵も同意した。
そんな茜と葵の様子に、竜とついなは先ほどまでの自分たちの気持ちが分かっただろうと、同じように気の抜けたような状態で言った。
「っと、公園か。入ってみるかなぁ」
「おー、なんや懐かしいなぁ」
「公園なんてもうほとんど行かないもんねぇ」
ふと視線を横に動かした竜は、自分がちょうど公園の入り口の前にいることに気がつく。
公園の中を覗いてみれば、遊具で遊んでいる親子や、キャッチボールをしている小学生、砂場で砂のお城を作っている子どもの姿などなど、ちらほらと人の姿が見えた。
竜の言葉に同じように公園の中を覗いた茜と葵は、懐かしそうにしながら公園の中へと足を踏み入れていった。
「まぁ、公園だし、そうそう遊具とかは変わってないよな」
「せやねぇ、あのブランコなんてずっと変わってないんちゃうか?」
竜は公園の中をぐるりと見まわし、置いてある遊具などがとくに変わったりしていないことにポツリとつぶやく。
竜の呟きに茜も目についたブランコを指さしながら言った。
「たしか、ボクたちが小学校くらいのときからずっとあのブランコだったよね」
茜の言葉に葵もうなずき、どのくらい前から遊具が変わってないのかを思い出しながら答えた。
「おや、竜くんたちじゃないですか」
「お、ゆかりにマキ。そっちも散歩か?」
公園の中をぐるりと歩いてみて回っていた竜は、ふと目の前をゆかりとマキが歩いていることに気がついた、
それとほぼ同じタイミングで竜の存在に気づいたゆかりが竜たちに声をかけた。
「ええ、こんなにも天気が良いですからね。ですのでマキさんと一緒にふらふらと散歩をしていました」
「なるほど、特に予定もなくて散歩をしていただけなんだな」
竜の言葉から竜たちも自分たちと同じようにとくに予定もなく散歩をしているだけなのだということに気がついたゆかりはマキと顔を見合わせる。
「えっと、私たちも特に予定はありませんので散歩にご一緒させていただいても?」
「ふむ。俺は別に構わないよ」
ゆかりの言葉に竜はうなずき、一緒に散歩することに対して頷いて応える。
そして、ゆかりとマキが竜たちの仲間に加わり、再びぶらぶらと歩き始めるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ