変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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また寒くなってしましたね。

読んでくださっている方々も体調に気をつけてください。






第366話

 

 

 

 

 “UNA(ユーナ)”によるインタビューも無事に終わり、緊張をほぐすように茜たちは首や肩を回したりしていた。

 “UNA”が目の前にいたこととテレビの取材ということでかなり緊張をしていた茜たちと違い、“UNA”がいることに気づいていた竜は茜たちと比べてそこまで緊張はしておらず、軽く深呼吸をするだけで落ち着くことができていた。

 

 

「なぁ、ご主人。“UNA”ちゃん、もといウナちゃんと仲がええんやないかって思えそうなところを見せてもうてたけど良かったんか?」

「んあ?ん~、まぁ大丈夫なんじゃないかな。それに他人行儀にしたらウナもイヤだろうし」

 

 

 こっそりと竜に近づき、ついなは先ほど竜が“UNA”────ウナと仲良さそうに遊んでいたことが大丈夫なのか確認をする。

 ついなの言葉に竜はチラリと周囲を見渡し、大丈夫なのではないかと答えた。

 普段であればジュニアアイドルである“UNA”として仕事をしているウナとは積極的に関わろうとはしないのだが、茜たちと遊んでいる自分のことを羨ましそうに見ているウナの姿に竜は関わらないようにすることができなくなってしまったのだ。

 

 竜の視線の先ではウナがテレビ局のスタッフに先ほどの竜に抱きあげられて回転したことが楽しかったと言っているウナの姿があり、楽しそうに話しているウナの姿にテレビ局のスタッフは微笑ましそうにウナの話を聞いていた。

 

 

「あんな風にウナの言葉を微笑ましそうに聞ける人たちがいるんだからさっきのくらいならまだ大丈夫、だと思う」

「確証はないんやなぁ・・・・・・」

 

 

 微笑ましそうにウナの話を聞いているテレビ局のスタッフの姿から、ウナにとって不利になるようなことをするような人物は少なくともここにはいないだろうと竜は考える。

 まぁ、その考えも推測でしかないので確実に大丈夫とは言い切れないのだが。

 

 曖昧な竜の言葉についなは苦笑を浮かべることしかできなかった。

 

 

「取材の協力ありがとうございました。今回の取材は来週の“(ユー)散歩”で放送しますので、是非とも見ていただけると」

「いえいえ、こちらこそ貴重な経験をさせていただきましたから」

「うんうん。あ、私たちがテレビに出るってことをお父さんとお母さんにも教えないと」

 

 

 取材の撮影も終わり、撤収の準備を指示し終えたテレビ局のスタッフがぺこりと頭を下げる。

 テレビ局のスタッフの言葉にゆかりはパタパタと手を振りながら答える。

 その隣ではマキもうなずいており、自分の両親に自分たちがテレビに出るということを教えようとスマホを取り出した。

 

 

「なにはともあれ無事に終わって万々歳(ばんばんざい)やねぇ」

「うん。ボクも緊張して疲れちゃった・・・・・・」

 

 

 撤収の準備をするテレビ局のスタッフを見ながら茜と葵はホッと息を吐く。

 慣れない取材と“UNA”が目の前にいるという緊張から知らず知らずのうちに疲れてしまっていたのか、茜と葵は疲労の見える疲れた表情になっていた。

 

 

「それでは、本当にありがとうございました!」

 

 

 そして、すべての片づけが終わって撤収の準備が整ったテレビ局の一団はそう言って公園から出ていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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