TRPGのコラボ動画を見ていて思ったのは自分もTRPGをやりたいってことですね。
まぁ、人数を集めたり時間をそろえたりしないといけないので簡単にできるものではないんですけどね。
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すべての授業が終わり、竜たちは自分たちの荷物をまとめていた。
竜の机の上では小さくなったひめがついなのことを追いかけており、それをみことは呆れたような表情で見ている。
「待て待てー!」
「待ってほしいんなら追っかけてこないでほしいんやけど?!」
「なにをやってるの・・・・・・」
ひめがついなのことを追いかけている理由は不明だが、おそらくは楽しいからという理由で追いかけているのではないだろうか。
ついなのことを追いかけているひめにみことは頭に手を当てながらつぶやいた。
「っし、準備完了。バイトに行くぞー」
「わ、分かったで!」
教科書などをまとめ終えた竜の言葉についなはひめから逃げるように急いで竜の肩へとよじ登っていく。
ついなが素早く竜の肩によじ登っていったためにひめは追いつくことができず、少しだけしょんぼりとした表情になっていた。
そんなひめの表情を見た竜は苦笑し、ひめとみことを頭の上に乗せた。
「わわわっ?!竜お兄さん?!」
「おとととっ、どうしたんです?」
「今日はこれからバイトに行くから2人も一緒についてくるか?」
竜によって頭の上に乗せられたひめとみことは驚き、竜に尋ねる。
ひめとみことの言葉に竜は一緒にバイト先である“cafe Maki”に行かないかと尋ねた。
今朝の出来事によってひめとみことが自由に出歩ける方法が分かったことから、少しでもいろいろなところに連れていけないかと考えたことからの言葉だった。
竜の言葉にひめとみことは顔を見合わせ、コクリとうなずく。
「もちろん行くったい!」
「ぜひ、お願いします」
竜のバイト先という見たことのないものが見れるということに、ひめとみことは目を輝かせてうなずいた。
目を輝かせているひめとみことの姿に、先ほどまでひめに追いかけまわされていたついなは仕方がないなぁといった風に苦笑しながら2人のことを見ていた。
◇ ◇ ◇
学校を出る時に手早くひめとみことは竜のことを依り代にする。
竜も今朝やったばかりなので2人に渡す霊力の量をミスすることはなく、とてもスムーズにおこなうことができていた。
そして、ひめとみことは竜の家から学校に向かうときと同じようにキョロキョロと周囲を見回しながら目を輝かせていた。
「おー!朝とはまた違った人たちがいるったい!」
「そりゃあ、まぁ時間帯も違うしな」
竜たちが済んでいるところは八百屋や魚屋があるようなところではないので、そういった呼び込みの姿などはない普通の道なのだが、それでもひめとみことにはとても面白く見えているのだろう。
道中にある花屋を見て自分たちの梅の木の花とどっちが綺麗か頭を悩ませていたり、眼鏡屋の看板の大きな眼鏡を見て誰があんなものをつけるのだろうと驚いていたりと、“cafe Maki”に着くまでにひめとみことは道中のいろいろなものをみて笑ったり驚いたりをしていた。
「着いたぞ。ここが俺がバイトしているところだ」
「おー、ここがそうなん?なんだか甘い香りがする!」
「それだけじゃなくてコーヒーの香りもしますね。とてもいい香りです」
“cafe Maki”に着き、ひめとみことはお店からただよってくる香りに笑みを浮かべる。
2人の楽しそうな声に竜とついなは顔を見合わせて思わず笑みをこぼす。
そして、竜はついなたちを乗せたまま“cafe Maki”の中に入っていくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ