最近は夜も暖かくなってきてかなり過ごしやすいですね。
でも、油断すると一気に冷えたりして体調を崩してしまいそうです。
皆さまも油断せずに体調に気をつけてください。
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リビングでお茶を飲みながらテレビを見ている女性、自身の母親である
竜の両親は父親の転勤で2人揃って離れた地に住んでおり、めったに家に帰ってくることはない。
ときどき母親が様子見で帰ってくることはあるのだが、そういう時はほとんどが連絡なしに帰ってきて家のカギを開けて家の中でくつろいでいるのだ。
竜は何度か帰ってくるのであれば連絡を入れるように母親に言っているのだが、それが守られたことはいまのところただの一度もなかった。
ちなみに、ついな、ひめ、みことの3人はすでに元の大きさに戻って興味深そうに竜の母親を見ていた。
「それで?今回はどんな用事で帰ってきたのさ?」
「んー?特に理由なんてないわよー。まぁ、しいて言うならちょっと気になることがあったから調べようとは思っていたんだけど・・・・・・。その必要もなくなったわねー」
いったいどんな用で家に帰ってきたのかを竜は母親に尋ねる。
竜の言葉に母親はのんびりとした様子でくつろぎながら答えた。
その際に、チラリと母親の視線がどこかを向いたような気がしたが、竜は気づくことはなかった。
「あ、たしか晩ご飯はバイト先で食べさせてもらっているのよね?それならお風呂を洗ってあるから入ってきちゃいなさい」
「ああ、前に教えたんだっけか。分かった」
「そんなら、うちらは部屋で待っとるな―」
「竜お兄さんのお部屋に行くったいー!」
「ちょ、音を立てないように気をつけんと・・・・・・」
母親の言葉に竜は着替えを取ってくるために自分の部屋へと向かう。
それを追うようにしてついなたちも竜の母親のいるリビングを後にしようとする。
しかし、ついなたちがリビングから出ようとした瞬間、なにか見えない壁のようなものに遮られてしまい、先頭にいたついなは思い切り頭をぶつけてしまった。
「ッ~~~~?!?!」
「ど、どしたと?!」
「これは・・・・・・、結界?」
思い切りぶつけてしまった頭を押さえてついなはしゃがみこむ。
痛みに悶えるついなを心配するようにひめはオロオロとし、みことは冷静についながなににぶつかったのかを調べていた。
「ごめんなさいね?あの子たちに関しては問題ないってことは知っているのだけれど、あなたたちのことをもう少し詳しく知りたいと思ったのよ」
痛みに悶えているついなの姿にやりすぎてしまったと思ったのか、苦笑を浮かべながら竜の母親はついなたちに声をかける。
自分たちに声をかけてくるとは思っていなかったついなたちは驚いた表情を浮かべ、身構えた。
「そんなに警戒しないでちょうだい。別にあなたたちを祓おうだなんて思っていないんだから、ね?」
「うちらのことが・・・・・・。いや、ご主人があんな霊力を持っとるんだからおかしくはあらへんか・・・・・・?」
「で、でもこの人から霊力ばほとんど感じんっちゃよ?!」
「いや、これは・・・・・・。抑えてるだけったい!」
警戒するついなたちに落ち着くように竜の母親は言うのだが、突然のことで混乱しているついなたちは落ち着くことができずにいた。
そんなついなたちの様子に竜の母親は困ったように頬を掻く。
「私はあの子の最近の様子を聞きたいだけなのよ」
「・・・・・・ほんまか?」
竜の母親の言葉についなは警戒をしながらも尋ねる。
自分の子どもの様子を聞くためだけにここまで強力な霊術を行使するということが信じられなかったのだ。
「ええ。本当よ」
「・・・・・・とりあえずは信じることにするわ」
「嘘は言ってなさそうっちゃね?」
「それだけのためにここまで大掛かりな霊術を普通使うかなぁ・・・・・・」
ついなの言葉に竜の母親は誤魔化したりすることなく正直に答える。
その言葉についなたちは一先ずは竜の母親の言うことを信用することにするのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ