エペでシルバーなら2人、ゴールドなら3人殺れればランクのポイントが落ちることはないのだと気づきました。
それにさえ気をつければ着実にランクを上げていくことができそうです。
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突拍子のない自身の母親の言葉に竜の頭の中は?マークで埋め尽くされる。
“
昔であれば親同士が勝手に決めた結婚相手を指す言葉で、現代でも似たような認識を持っている人が多数いるだろう。
もしくは幼いころに結婚する約束をした婚約者のことを指す言葉としても使われている。
そんな、基本的に一般人の間ではドラマや漫画などの創作くらいでしか聞かないような言葉を竜の母親は言っていた。
「い、許嫁?」
「ええ、許嫁。ちょっと母さんの知り合いから自分の家の娘たちはどうかって聞かれたのよ」
あまりにも現実味のない自身の母親の口から告げられた言葉に竜は困惑しながら聞き返す。
まぁ、いきなり帰ってきた母親から許嫁が欲しくないかと聞かれて平静でいられる人間はそう多くはないと思うが。
竜の言葉に母親はうなずき、どうしてそのような話が出たのかを答えた。
竜の母親が言うにはどうやら知り合いから竜とその知り合いの娘をお互いの結婚相手としてどうかという話が出たとのことだった。
しかも、竜の母親の言葉を聞く限りではその知り合いの人には何人かの娘がいるようで、その娘のうちの誰かを許嫁としてどうかということだったらしい。
「いやぁ、許嫁とかいきなりすぎるし・・・・・・。なにより相手の人のこととか全然知らないから・・・・・・」
「そう。じゃあお断りの連絡を入れておくわね。母さんも別に強制しようだなんて思ってなかったから。それに、母さん自身もお父さんとは恋愛結婚だったわけだし」
困った様子の竜に母親は許嫁の話を断る連絡を入れると答える。
もともと竜の母親としてもそこまで気にしていることでもなかったのと、竜には自分と同じように好きな人と結婚してほしいという思いがあった。
そのため、竜の母親も許嫁の話を断ることに何のためらいもなかったのだ。
「まぁ、その知り合いの人の娘さんが何歳なのかは知らないけど、そっちにも好きな人とかいるかもしれないしな」
「それもそうね。それじゃあ、お風呂に入ってくるわねー」
竜の母親の話から推測するに、竜の母親の知り合いの方も娘には何の話もせずに先走って許嫁の話を持ち出してきたのではないかと竜は考えた。
そのため、その知り合いの娘にも好きな人がいる可能性があるということで竜は完全に許嫁に関してを断るのだった。
竜の言葉に母親もうなずき、ヒラヒラと手を振りながら風呂場へと向かって行くのだった。
◇ ◇ ◇
母親が風呂場へと向かって行くのを見た竜も自分の部屋へと移動する。
竜の部屋ではひめとみことがゲームの準備を手間取りながらもしており、ついなが部屋の掃除をしていた。
「ご主人、また漫画を買ったん?そろそろ漫画を置く場所もなくなるで?」
「あー、確かに・・・・・・。読まないやつは売るかなぁ・・・・・・」
「竜お兄さん!ゲームの準備が終わったったい!」
「たしか、これであってたはず・・・・・・」
ついなの言葉に竜は頬を掻きながら答える。
そんな竜の背中にひめが元気よく飛びつく。
みことはちゃんとゲームがつながっているのかが心配なのか、しきりにゲーム機とテレビを交互に見ている。
そして、竜たちはひめとみことの準備したゲームを始めるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ