どんな姿かのイメージは送ったので、あとはどんな姿になるのかを楽しみに待つだけです!
そろそろイタコ先生たちのイベントを起こしたいなぁ・・・・・・
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4時間目、体育。
竜たちのクラスは男女別に分かれて男子は外で、女子は体育館で体育の授業をおこなっていた。
ちなみに男女が一緒に体育の授業をすることは基本的にあり得ないので、男子生徒たちが女子生徒の体操着姿を見ることができるのはマラソン大会や球技大会などの全校生徒や大人数の生徒たちが参加する運動系のイベントのときのみである。
ちなみに、竜の頭の上に乗っていたりすると危ないということでついなは元の大きさに戻ってグラウンドの端で竜のことを見守っている。
「おおぉ・・・・・・、っらぁああああ!!!!」
「はい、さんし~ん」
「声だけは良いんだよなぁ。声だけは」
叫び声とともに思い切りバットを振っているのは竜のクラスメイトであるミツオ。
しかし振るわれたバットは投げられたボールにかすりもせずに空を切った。
あまりにも無情な三振の宣告を聞きながら竜のクラスメイトであるヒデノリは辛辣なことを言う。
が、ヒデノリがミツオに対して辛辣なことを言うのはいつものことなため、竜たちは特に驚いた様子もなく頷いて応えた。
「おーい、しっかり当ててくれよ~?」
「んなこと言ったって俺は野球は苦手なんだよ!」
「まったく、そんなんだからいつまで経ってもミツオ君なんだよ」
「どういうこと?!なんで俺の名前が悪いことの象徴みたいになってるわけ?!」
「おいおい、落ち着けよ。ミッツオ・マングローブ」
「誰だよその名前?!余計なもんを付け足すんじゃねえ!」
バットを持って悔しそうに戻ってきたミツオにタダクニ、ヒデノリ、竜は口々に声をかける。
といってもミツオ君にかけているのは慰めの言葉などではなく野次のようなものばかりなのだが。
竜たちの言葉にミツオは大きく声を上げてツッコミを入れる。
茜たちと話しているときとはまた違った気楽な男友だちとのやり取りをする竜の姿がそこにはあった。
◇ ◇ ◇
授業が進み、竜たちは体育の授業で使ったバットやボール、グローブなんかを片づけていく。
「竜お兄さーん!おっ昼ったーい!」
「へ、ちょ、ぶぎゅるっ?!」
不意に聞こえてきたひめの声とともに竜の視界は暗闇に包まれる。
視界が暗闇に包まれている竜が感じられるのは、顔を包み込む謎の柔らかさと、ほど良い温かさ。
「き、公住?!」
「なんて裏山・・・・・・!!」
「え、誰・・・・・・?」
「これは嫉妬の炎で燃やされても仕方がないな・・・・・・」
驚くようなタダクニたちの声を聞きながら竜はどうにか顔を包み込んでいた柔らかいものから顔を脱出させる。
開けた視界に広がるのは至近距離から竜のことをを覗き込んでくる大人の女性のような姿になっているひめの顔。
“cafe Maki”を手伝ったときの大学生の姿よりもさらに成長した姿となっており、大人の色気とでも言えばいいのだろうか、そんなものを感じられる姿だった。
加えて、聞こえてきたタダクニたちの声からどうやらひめは一般人にも見えるように実体化しているようで、他のクラスメイトたちからもざわざわとした声が聞こえてきていた。
「竜お兄さん、お昼になるったい!はよ着替えんと!」
「いや、ちょ、待っ・・・・・・。えぇえええぇぇえぇええ?!?!」
竜のことを捕まえていたひめは、そのまま竜を抱き上げると走って校庭から教室へと向かって行ってしまう。
あまりにも突然の事態に竜のクラスメイトたちは唖然としており、走り去っていったひめの後をついなは慌てて追いかけていくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ