さぁてと、ようやく短いですがイタコ先生のイベントが起こせます。
一応言っておきますと、胸糞悪いタイプは私が嫌いなので絶対になりません。
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お弁当を食べ終わり、竜たちは適当な雑談をする。
まぁ、竜たちは普通に会話をしているのだが、イアとオネだけはひめとみことの姿が気になってしまい、会話に集中することができていないのだが。
「ふふふ。・・・・・・あら?」
不意に竜たちの会話を聞いて微笑んでいたイタコ先生は自身の持っているケータイが振動したことに気がつく。
ケータイの画面を見たイタコ先生の表情が嫌そうにゆがみ、ケータイを持ってそのまま保健室から外につながる扉を開けて出ていってしまった。
あまり見ないイタコ先生の嫌そうな表情に竜たちは驚き、イタコ先生の出ていった扉をジッと見てしまった。
「なんや不機嫌そうな表情やったね?」
「うん。イタコ先生にしては珍しいよね」
「ケータイを見てからだったよね。電話、かな?」
「たぶんそうじゃないでしょうか」
「嫌な人からの電話だったんですかね?」
ケータイを持って保健室から出ていったイタコ先生の姿を見ていた茜たちはイタコ先生の表情が見たことのないものだったために首をかしげながら口々に話し始めた。
イタコ先生は基本的に笑顔を浮かべていることが多く、他の表情があったとしても説教をしているときのプリプリとした怒り顔くらいなのだ。
そのため、イタコ先生が嫌そうな表情をするということがとても珍しかったのだ。
「はぁ・・・・・・、ホントにめんどくさいことになりましたわ・・・・・・」
竜たちがイタコ先生の様子について話をしていると、外に出ていたイタコ先生が頭を抱えながら戻ってきた。
イタコ先生が戻ってきたため、竜たちは話していたことを止めてイタコ先生を見る。
「なんかあったんですか?」
「・・・・・・実は昨日の夜にうちの両親からお見合いの話を出されたんですの」
「お見合い?!」
「え、すごっ!」
竜の言葉にイタコ先生は一瞬だけ答えるのを止めようとしたが、話した方が楽になると考えたのか何があったのかを話し始めた。
イタコ先生の口から出てきたお見合いという言葉に茜たちは反応し、身をイタコ先生の方へと大きく乗り出す。
「いえ、そちらの方は相手の方からお断りの返事をいただいたのですが、なぜかそのことを相手の方の家の分家の方が知ってしまいまして、私と婚約をしないかと言ってきているんですの」
「分家っちゅうことはけっこう大きな家だったんかな?」
「たぶんそうだよね。そんなに嫌な相手なんですか?その分家の人っていうのは」
お見合いの方はなんの問題もなくお流れとなったのだが、そこから少しだけめんどくさいことになったとイタコ先生は話を続ける。
分家、つまりは大元の家から分かれた家のことであり、これがあるということはそのいえはかなり大きな権力かなにかを持っていた家だったということなのだろう。
「嫌もなにも、その方の年齢が50を超えていますのよ?!あまりにもふざけていると思いません?!」
「ええぇ、50歳を超えているって・・・・・・」
「だいたいイタコ先生の倍以上の歳でしょうか?どちらにしてもちょっとありえませんね」
ついには溜まっていたイライラが限界に達したのか、イタコ先生はバフバフと保健室のベッドを強く叩きながら声を上げる。
どう考えてもおかしい年齢差の相手に茜たちは一様に嫌そうな表情になる。
「それって断れないんですか?」
「それができれば苦労はないんですけどね・・・・・・。その家の方が私たちの家よりも大きいので断ることが難しいんですの・・・・・・」
「そんな・・・・・・・。それじゃあ、先生はそんなおじさんと結婚しないといけないの?!」
イアの言葉にイタコ先生はがくりと肩を落として答える。
どうやら家の大きさのせいでイタコ先生は婚約を断ることが難しいらしい。
イタコ先生が婚約を断ることが難しいということに竜たちは落ち込むことしかできなかった。
「なにか、なにか断る手はないんですか・・・・・・?」
「あるにはあるんですけど条件が、・・・・・・・・・・・・あ」
「あ?」
このまま婚約となってしまってはイタコ先生が報われない。
そう考えたあかりはなにか防ぐ手立てはないのかとイタコ先生に詰め寄る。
あかりであれば紲星グループの力で解決できるのではないかと思うかもしれないが、婚約の話となってしまってはいくら大きな会社である紲星グループであったとしても介入することは難しく、どうにもできないのだ。
あかりの言葉にイタコ先生は困った表情になりながら答え、途中で竜のことを見て言葉を止める。
イタコ先生の言葉が止まったことに不思議に思いながら竜はイタコ先生を見返すのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ