最近は地味に文章を書く速度が上がってきているような?
これが慣れてきたということなんですかねぇ。
まぁ、こんだけ長い間書いてきていて今さら感はありますけどね。
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竜のことを見て固まったイタコ先生は慌てた様子で竜に駆け寄っていく。
急に様子の変わったイタコ先生に竜たちは不思議そうに首をかしげる。
「き、公住くん!今日の放課後空いてませんか?!」
「え、まぁ、空いてますけど・・・・・・」
すがるようなイタコ先生の言葉に竜は困惑しつつ、今日は“cafe Maki”でのバイトも入っておらず、特に予定がないことを答える。
竜の答えにイタコ先生は目を輝かせ、嬉しそうな笑顔を見せる。
「やりましたわ!これで、なんとかなりそうですわぁああ!!」
「なんやよう分からんけど竜がおったら助かるんかな?」
「たぶんそうなんじゃないかな?」
先ほどまでの落ち込んだような雰囲気はなんだったのかと言えるほどに喜ぶイタコ先生の様子に竜たちはなにがなんだかわからずに首をかしげる。
少なくとも分かることがあるとすれば、イタコ先生が言いかけていた婚約を断るために必要な条件をおそらくは竜が満たしていたのだろうということ。
そして、喜んだまま元に戻らなかったイタコ先生をそのままにして竜たちはそれぞれの教室へと戻っていくのだった。
◇ ◇ ◇
放課後。
お昼休みにイタコ先生に呼ばれていた竜は保健室へと向かう。
ちらりと中庭に目を向けてみれば大人の姿になっているひめとみことが仲良く並んで自分たちの梅の木を眺めており、1枚の絵のようになっていた。
あまりにも綺麗な風景に竜はケータイを取り出してシャッターを押す。
そして、取れた写真を確認してから竜は再び保健室へと向かって歩き始めた。
「あ、イタコ先生」
「ああ、公住くん。もう少し待っててもらえますか?いま保健室のカギを閉めちゃいますので」
保健室の前に着くとちょうどイタコ先生が自分の荷物をまとめて保健室の外にいた。
どうやらあとは保健室のカギを閉めるだけで終わるらしい。
保健室のカギを閉めるために前傾姿勢となっているイタコ先生の胸が重力によって下に向かっているのを見てしまった竜は慌てて視線を別方向へと逸らす。
「お待たせしましたわ。あら?どうかしましたの?」
「あ、いえ。気にしないでください・・・・・・」
保健室のカギを閉め終わったイタコ先生は、顔を逸らしている竜の姿に不思議そうに首をかしげて尋ねる。
さすがに正直に『重力に従っている胸を見てしまったので顔を逸らしていました』と言えるわけがないので、竜は曖昧に答えて誤魔化す。
竜の答えにイタコ先生はただただ不思議そうに首をかしげるのだった。
「ええっと、よく分からないけどきちんと説明をするために家に来てもらっても良いかしら?」
「あ、はい。大丈夫です」
「ご主人も男の子やから仕方のないことやんなぁ」
不思議そうに首をかしげながらどうして竜のことを放課後に呼んだのかを説明するためにイタコ先生は竜を家に誘う。
イタコ先生の言葉に特に断る理由もなかった竜は悩むことなくうなずいた。
そんな竜のことをポケットの中から見上げながらついなはしみじみと呟くのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ