低評価がつけられると少しだけ落ち込んでしまいますよねぇ・・・・・・
まぁ、万人に受ける小説だとは思っていないので仕方がないとは思うんですけどね。
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イタコ先生の運転する車に乗りながら竜とイタコ先生は東北家へと向かう。
車を運転するイタコ先生は嬉しそうにしており、それだけ婚約を断るための条件を竜が満たしていたことが嬉しかったのだろう。
「ひとまずは私の家で理由などの説明をしますから。そうしたらどうか協力をお願いしますわ!」
「はぁ・・・・・・?」
イタコ先生の言葉に竜はあいまいにうなずく。
まぁ、イタコ先生から詳しい説明を聞いていないのだからハッキリとうなずけないのも当然なのだろう。
「とりあえず、俺が手伝えばイタコ先生の婚約は断れるってことで良いんですか?」
「ええ、そうなりますわ。最低条件として霊力が高く、霊を視ることができる男性というのがありましたので、公住くんがいてくれて本当に助かりましたわ!」
念のための確認として竜はイタコ先生に声をかける。
イタコ先生の喜びようから自分が手伝えばいいのだろうということは察していたのだが、それでもきちんと確認をしておきたかった。
竜の言葉にイタコ先生はうなずいて答える。
イタコ先生の言葉に竜は納得し、なるほどといった様子でうなずいた。
「って、うん?家の前に車・・・・・・?」
「あの車は・・・・・・」
東北家に近づき、竜は東北家の前に一台の車が停まっていることに気がつく。
車の中には誰もおらず、おそらくは東北家の中に入っているのではないかということが想像できた。
竜の言葉にイタコ先生は車に見覚えがあるのか、嫌そうに眉をひそめた。
「なんや、あの車の持ち主を知っとるんか?」
「ええ、まぁ・・・・・・。あの車の持ち主が
イヤそうな表情になったイタコ先生の様子から、車の持ち主のことを知っているのではないかと考えたついなはイタコ先生に尋ねる。
ついなの言葉にイタコ先生は家の前に止まっている車の持ち主について話す。
しれっと婚約をしてこようとしてきている相手のことをおっさんと言っているイタコ先生に苦笑をしつつ、竜は停まっている車を見る。
停まっている車は黒色をしており、見るからに高い車だと分かるような車だった。
そして、竜とついな、イタコ先生は車を降りて東北家へと入っていった。
「ただいま帰りまし────」
「やめてください!」
「ずん姉さま!」
「っ?!生徒会長っ?!」
「なんや今の声っ?!」
玄関へと入ったイタコ先生が家の中に向かって声をかけようとすると、いきなりずん子の悲鳴が聞こえてきた。
それに続くようにきりたんの声も聞こえてくる。
ただ事ではない雰囲気を感じ取り、竜は適当に靴を脱いで東北家の中へと駆け込んでいく。
ずん子ときりたんの声が聞こえてきたのは奥の方にある部屋。
走って部屋の前へとたどり着いた竜は、ためらうことなく部屋の扉を開けるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ