エペでシーズンが変わりましたねぇ。
とりあえずヴァルキリーを解放してボセックボウの練習してきまーす。
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竜の母親の実家が貴身純家という位の高い家だったという事実に驚いたり、なんてことのないゲームの話をしたりといつも通りの光景を広げながら竜たちは学校へと到着する。
竜たちが学校に着くのとほぼ同じタイミングで反対の道からマキが手を振りながら駆け寄ってきた。
「みんな、おっはよー!」
「おう、おはよう。マキ」
「マキも元気やなぁ。いいことやね」
「おはようさんやでー、マキマキー」
「マキさん、おはよう」
「おはようございます」
「マキ先輩、おはようございます!」
マキの言葉に竜たちは手を上げたりしながら答える。
そして、マキを加えて竜たちは昇降口へと向かって行った。
「ねぇねぇ!私、昨日エーペックスで初めてチャンピオンが取れたよ!」
「お、そうなのか。ぜんぜん勝てないって言ってたからな。嬉しかったんじゃないか?」
「おー、おめでとうさんやー!」
「おめでとう、マキさん!」
「これでようやくマキさんもエーペックスでのスタート地点に到着したわけですね」
「一度チャンピオンになってからはどう動けばチャンピオンになれるかの試行ですからね」
嬉しそうにニコニコとしながらマキは昨日あった嬉しかったことを語る。
マキが語っている内容は複数人のキャラクターの中から1人を選び2人1組、もしくは3人1組のバトルロイヤルをおこなって最後の1組になるまで戦い続けるというFPSのゲームだ。
このゲームでマキはなかなかチャンピオンを取ることができず、悔しい思いをしていた。
そのため、マキは昨日の出来事にもかかわらず竜たちにチャンピオンを取ったことをニコニコと報告していたのだ。
「エペでチャンピオンを取るのは本当に難しいからなぁ」
「うちもそこまで取れてへんなぁ」
「ボクとお姉ちゃんでよくやるけど難しいよね。野良の人を入れてのトリオかボクたちだけのデュオでやってるけどひどいときは一番最初に死んじゃったりしちゃうもんね」
「まぁ、エーペックスはけっこうシンプルにプレイヤーの技量が反映されますもんね。レベルとかで差が出ないのは良い点ですけど」
「あとは初動でどれだけ装備を集められるかですかねー?」
嬉しそうにしているマキを見ながら竜はしみじみと呟く。
エーペックスでチャンピオンを取る。
それは一見簡単そうに聞こえてしまうかもしれないが、参加者60人20組の中で1位にならなくてはいけないのでかなり大変なのだ。
しかも1パーティが基本的に3人なのでうっかり1人で遭遇しようものなら3人から撃たれてハチの巣となってしまうのだ。
そのため、可能であればそこまで離れた位置に装備などを取りにいかず、可能な限り連携をすることが勝利のカギとなっている。
それから、色々な話をしながら竜たちは教室に向かうのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ