書きたいものが上手く書けないというのはなかなかに辛いですねぇ・・・・・・
スランプ、というのはおこがましいですよねぇ・・・・・・
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イアとオネに尋ねられ、イタコ先生は困ったような表情になりながらチラリと竜を見る。
婚約の話に関しては無事に解決はしたのだが、詳しく話すとなれば竜の実家の話が出てきてしまうため、プライバシー的に話してもいいのかイタコ先生は悩んでいた。
「えーっと、そうですわね。婚約に関しましては無事に解決いたしましたわ」
「そうなんですね。イタコ先生がかなり困っている様子だったから無事に解決してよかったです」
「たしか歳がかなり離れた男性と婚約させられそうになっていたんだったかしら」
イアとオネの言葉にイタコ先生は一先ずあたりさわりのない内容を答えた。
イタコ先生の無事に婚約の話を解決できたという言葉にイアとオネは安心したように表情を明るくさせる。
「でもけっこうしつこいとか言ってませんでしたっけ?その辺は大丈夫なんですか?解決したことに対して逆恨みをしてきたりとか・・・・・・」
「たしかに・・・・・・。逆恨みをして現れたりとかしたら怖いわね」
婚約をしようとしていた男性、貴見済家の男性がどうなったのかを知らないイアとオネは婚約がなくなったことによって恨みを買ったのではないかとイタコ先生を心配する。
イアとオネの言葉を聞き、ゆかりたちも逆恨みをされたりしていないのか心配になったのか、不安そうに竜のことを見る。
「あー・・・・・・、その辺は大丈夫ですよ」
「え、どうして公住くんがそんなことを分かるの?」
心配そうにしているゆかりたちの言葉に押され、竜は安心していいと伝えた。
竜の言葉にイタコ先生を除いた全員が不思議そうに首をかしげる。
「えっと、イタコ先生との婚約を進めようとしていた相手がどこかの大きな家の分家だっていうのは知ってましたよね?」
「うん。もともとはそっちの家に婚約の話を打診していたんだったよね?」
「たしか・・・・・・、本家の方が断ったのに急にしゃしゃり出てきて婚約者になろうとしていたんだったかしら」
確認するように竜は全員のことを見渡しながら尋ねる。
貴見済家は竜の母親の実家である貴身純家の分家であり、その家の力は公住家ほど大きくはないものの、十分に大きな家だった。
竜の言葉にゆかりたちはうなずいて婚約をしようとしていた相手の情報を思い出しながら答える。
「そのですね。イタコ先生の親が婚約の打診をした本家が自分の母親の実家でしたので協力をしてもらったんです。そのお陰で相手の男性はまともに生活するのも難しいんじゃないですかね?」
「へぇー、公住くんのお母さんの家が本家だったんだ!」
「いがいと世間は狭いものなのねぇ」
竜の母親の家、つまりは実家が本家だったということにイアとオネはそこまで驚いた様子もなく普通に答えていた。
あまりにも驚いたりしている様子のないイアとオネの姿に竜は逆に驚いてしまうのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ