エペでの操作ミスがぁ・・・・・・。
目の前の敵を見過ぎて足元にあったジャンパで敵陣に思いっきり突っ込んでしまった・・・・・・
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眼前を閃光が弾ける。
しかしそれに気を取られている暇はない。
迫りくる白刃をとっさに左手に持っている拳銃で防ぎ、反撃として右手に持っている
だがとっさの防御からの攻撃では当然ながら当たるはずもなく、ひらりと後方に飛ばれることによって銃剣の一閃は回避されてしまった。
『はっはぁ!どうしたよぉ?』
『るっせぇ!いまはお前にかまっている暇なんてねぇんだよ!』
攻撃を避けた男は挑発するようにニヤニヤと笑みを浮かべながら叫ぶ。
男の言葉を受け、いまは相手にしている暇はないのだと大きく怒鳴り返す。
そう。
いまは目の前の男にかまっている暇はない。
一刻も早くこの先の洞窟に自生しているという薬草を取りにいかなければならないのだから。
まともに相手をしていては時間がかかるのは必然。
それを理解し、手早くあしらって逃げるために武器を握る手に力を込めるのだった。
◇ ◇ ◇
テレビ画面の中。
2人のキャラクターがそれぞれの武器をもちいて苛烈な戦いを繰り広げていた。
「みゅーみゅ!みゅみゅーい!」
「ぎゅんぎゅぎゅーん!」
「わぁわぁ、わわぁ!」
「オー、ナカナカ白熱シトルナァ」
「オ、女ノ子ノタメノ薬草ハマニアウノカナァ」
テレビの前の空間にみゅかりさんたちは座りながら興奮した様子でテレビ画面を見ていた。
DVDの内容はありきたりなもので、拳銃と銃剣を持った主人公が旅をしていろいろなところに行くというものだった。
ありきたりな内容だったのだが、偶然DVDを見つけたみゅかりさんたちはとても楽しそうにDVDを見ていた。
「めっちゃ楽しそうに見とるなぁ」
「だな。ずっと見てなかったやつだったけど楽しそうでなによりだよ」
竜の分のお茶を用意し、ついなはみゅかりさんたちのことを見ながら呟く。
ついなの用意してくれたお茶を手に取り、一口口に運んでから竜はついなの言葉にうなずいた。
竜としてもそこそこ前に買ったDVDをみゅかりさんたちが楽しそうに見ているのは嬉しいことなので、とくに止めたりしようなどとも考えていない。
「っと、それじゃあちょっと風呂を洗ってくるわ」
「ん。了解やで」
ついなの淹れてくれたお茶を飲み干し、竜は椅子から立ち上がる。
お茶の温度が淹れたてだったためにかなり熱く、やや涙目になってしまったがそのことはあまり気にせずに竜はお風呂場へと向かって行くのだった。
「みゅーみゅみゅ、みゅいー!」
「ぎゅんぎゅぎゅーん!」
「わわぁ・・・・・・」
「イヤ、サッキ注意サレタヤン」
「暴レタラダメジャナイ―?」
どうやらDVDを見ていたことによって闘争本能でも刺激されたのか、みゅかりさんとけだまきまきがDVDで見た戦闘をまねして戦い始めた。
いきなり戦い始めたみゅかりさんとけだまきまきにセヤナーは呆れたような声を上げ、ダヨネーは困ったような声をあげるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ