夜になるとやっぱり冷えてきますねぇ
風邪をひいたりしないように気をつけたいですね。
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竜とオネの対戦相手である田中と佐藤を竜に憑いている動物霊たちはうなり声を上げたり、威嚇行動をしながら睨みつける。
なんども竜に向かってサーブをしたということですでに田中と佐藤へのヘイトはかなりのものとなっており、竜たちの試合を見ていた他の生徒たちは謎の悪寒のようなものを感じていた。
「なぁ、なんか寒くね?」
「ああ、風とかは別に吹いてないよな?」
「なにかしら?ちょっと体が震えるわね」
「風邪とかを引いた、って感じじゃないよわね?」
竜とオネ、田中と佐藤が試合をしているコートの近くで試合をしていた生徒たちもそろって悪寒を感じており、不思議そうに首をかしげていた。
他の生徒たちが不思議そうにしているのに対して竜とオネの対戦相手である田中と佐藤は悪寒などを感じていないようで、周りの生徒の様子などには特に気づいた様子もなくプレイをしている。
「そー、れっ!」
「くっ!」
田中はまた竜へとテニスボールを打つ。
その打球は先ほどまでの打球と変わらずに竜へと向かって飛んでおり、テニスに慣れていない人間が受けるには難しい軌道だった。
「おっらぁ!」
「お、打ち返せたか」
「でも、その打ち返し方じゃあ意味はないかなぁ」
どうにか竜は飛んできたテニスボールをとらえて打ち返す。
しかしギリギリ打ち返せたレベルのその打球はあっさりと佐藤によってとらえられてしまい、簡単に打ち返されてしまった。
佐藤が打ち返したテニスボールは田中が打ったのと同じように竜へと向かって飛んでいく。
しかし、先ほどまでのことから竜に向かって飛んでいくだろうと予想していたオネが素早くカバーに入り、田中、佐藤チームのコートに打ち返す。
「さっきから気になっていたのだけれど・・・・・・。竜くんのことを狙い過ぎじゃないかしら?」
「いやぁ、きっと気のせいさ」
「そうそう。ぐうぜんだよ」
やや睨みつけるようにしながらオネが尋ねるが、田中と佐藤は偶然だととぼける。
試合をしていて1人にほぼ集中して球が飛んでくるというのは普通に考えて意図的にやらなければ起こらないことであり、オネはほぼ確信を持っていた。
睨むようなオネの視線を受けながらも佐藤はサーブを始める。
佐藤によって打たれたテニスボールの飛ぶ先はもちろん竜だ。
「こん・・・・・・のぉ!」
「うんうん。じょうずじょうず」
自分へと向かって飛んできたテニスボールを竜がどうにか打ち返す姿を見て佐藤はバカにするように言う。
そして、竜が打ち返したテニスボールは佐藤の相方である田中があっさりと打ち返していた。
ふたたび飛んできたテニスボールに竜は対応しようとするのだが、上手く対応することができずにいた。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ