変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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ようやくテニスが終わった!

これで次に進めます・・・・・・





第465話

 

 

 

 

 竜に向かって飛んできていたテニスボールが空中で固定される。

 そして、固定されたテニスボールに向かって竜は思い切りラケットを振りかぶった。

 

 なんども狙われたことによる鬱憤(うっぷん)も溜まっていたのか、竜はテニスのような打ち方ではなく野球のスイングのような一番威力が乗るであろう打ち方でラケットを振りぬく。

 

 竜の振りぬいたラケットがテニスボールにぶつかる瞬間、テニスボールを固定していた木は素早く消失し、スパァンッという快音とともにテニスボールが打ちぬかれた。

 

 

「っらぁ!」

「はっ?!ぐべらぁっ?!」

「へぶるぅっ?!」

 

 

 竜が思い切り打ちぬいたテニスボールはそのまま真っ直ぐに落ちることなく飛んでいき、田中の顔面へと直撃する。

 さらに田中の顔に直撃したテニスボールはそのまま勢いを落とさずに跳ね返り、佐藤の顔面に直撃した。

 

 竜が打ちぬいたテニスボールを顔面に受けた田中と佐藤は当たり所が悪かったのか、そのまま倒れてしまう。

 

 

「あ、やべ」

「竜くん?!」

 

 

 倒れて動かなくなってしまった田中と佐藤の姿に竜は思わず声を漏らす。

 そんな竜の言葉に田中と佐藤の2人が倒れてしまって固まっていたオネは大きく声を上げた。

 

 竜とオネが倒れてしまった2人に近づくと、胸のあたりが上下に動いていることから呼吸自体は問題ないのだということはうかがえた。

 

 

「どうやら気絶してるだけみたいだな」

「でも、どうしたらいいのかしら?」

 

 

 田中と佐藤の2人が気絶しているだけなのだということを確認した竜とオネは少しだけ落ち着き、どうすればいいのかと頭を悩ませる。

 

 いまが授業中なこともあるが、それに加えて意識を失ってしまった人間を運ぶというのはかなりの重労働なのだ。

 気絶してしまっている2人を目の前に竜とオネは困った様子で首をかしげていた。

 

 

「っと、どうかしたのか?」

「あ、先生」

「実は顔にテニスボールが当たってしまって気を失ってしまったんです」

 

 

 竜とオネが困っていることに気がついたのか、体育教師が2人に声をかけてきた。

 体育教師の言葉に竜とオネはなにがあったのかを簡単に説明する。

 

 竜とオネの言葉に体育教師は意識を失ってしまっている田中と佐藤の2人を見る。

 

 

「はぁ、この2人か。分かった、この2人は日かげに移動しておくから授業に戻りなさい」

「分かりました」

「お願いします」

 

 

 田中と佐藤の2人を見た体育教師は小さくため息を吐くと、竜とオネに授業に戻るように言った。

 体育教師の言葉に竜とオネはうなずき、サーブの練習をするために練習用のコートに移動するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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