授業が終わるとストーリーを進めやすくはありますね。
朝と夜の寒暖差がひどくてお腹壊しそう・・・・・・
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お昼休み。
竜たちはいつものようにお昼ご飯を食べるために保健室に向かう。
廊下には竜たちの他にも学食に向かう生徒や、購買にお昼を買いに行く生徒、友だちと一緒に教室以外でお昼ご飯を食べるために移動する生徒、ボッチ飯をするために隠れながら移動する生徒の姿があった。
「そういえば、ワットソン・ベーカリーって結局なんだったんだよ?」
「うちも知らん!」
「自分で言ったのに?!」
「そこで自信満々に答えるのが茜さんらしいですよねぇ・・・・・・」
「言葉のままの意味で考えたらパン屋のワットソンさん、かな?」
廊下を歩きながら竜たちが話しているのは先ほどの授業で茜が教師に指されて答えた人物名について。
茜が教師から聞かれたのは『2021年1月に大統領に就任した人物の名前を答えろ』という比較的簡単な問題であり、その問題に茜は先ほど竜が言ったワットソン・ベーカリーという名前を答えたのだ。
もちろんそんな名前の大統領など存在しておらず、茜は教師から呆れたようなため息をもらっていた。
ちなみに、『2021年1月に大統領に就任した人物』はジョー・バイデン────本名はジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニアであり、78歳で大統領に就任した歴代最高齢の大統領である。
「いやー、だってしゃーないやん。アメリカの大統領の名前なんて覚えとらんよ」
「えぇ?だってテレビとかで名前は言ってただろう?」
「あー、お姉ちゃんは興味のないニュースとかは見てても忘れちゃうから・・・・・・」
「まぁ、それは分からなくはないですね」
「えー?でもなんとなく覚えてたりしない?」
竜たちの言葉に茜は首を横に振りながら答える。
まぁ、興味がない情報に関しては覚える人と完全に忘れてしまう人がいるので、茜が大統領の名前を忘れてしまっていたのも仕方がないと言えば仕方がないのかもしれない。
「でも、ご主人も名前は忘れとったんやない?」
「しー・・・・・・。言わなきゃバレないんだからいいんだよ」
竜の頭の上に座っていたついなは不思議そうに首をかしげながら竜に尋ねる。
じつは竜も授業中に教師が茜に尋ねた問題の答えが分かっておらず、内心では首をかしげていたのだ。
ついなの言葉に竜は茜たちに聞こえないように小声で答える。
「あ、竜くんたちも保健室に行くところ?」
「おー、オネやん」
「ジュースを買ってたの?」
竜たちが保健室に向かって歩いていると、途中の自販機で飲み物を買っていたらしいオネが声をかけてきた。
オネの手にはお弁当と午後の紅茶があり、オネも保健室に向かうところだったのだということが分かった。
「あれ、イアさんは?」
「姉さんなら先に保健室に行っているって連絡があったわ。私も一緒に行っていいかしら?」
「そうですか。では一緒に行きましょう」
オネが姉であるイアと一緒にいないことに不思議に思ったマキが尋ねると、オネはイアが先に保健室に向かっていると答えた。
オネの言葉に竜たちは納得し、一緒に保健室に向かうことに決めるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ