スチームで思わず購入をしてしまう・・・・・・
お金は大切にしておきたいんですけどねぇ
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ウシ柄の水着を着たマキの胸をゆかりはわしづかみにする。
その光景を見ないように顔を逸らしている竜は溜息を吐いた。
「はぁ・・・・・・ゆかり、そろそろ終わりにしとけ?」
「くっ・・・・・・、仕方がありませんね・・・・・・」
「た、助かったぁ・・・・・・」
竜の言葉にゆかりは悔しそうにしながらもマキの胸から手を放す。
ゆかりの手が胸から離れたことによって試着していた水着がずり落ちそうになるのをギリギリのところで押さえたマキがホッと息を吐きながら呟く。
ずり落ちそうになっていた水着を押さえてキャッチしたマキは手早く水着を元に戻す。
「まだほかにも水着はありますからね。マキさんに関しては後ほど茜さんたちと一緒に済ませることにしましょう」
「まって、なにをされるの?!」
そう言ってゆかりは試着室の中へと戻っていく。
そんなゆかりの後を追いながらマキは悲鳴のような声をあげるのだった。
「なんちゅーか、ご愁傷様?でええんかなぁ?」
「まぁ、それでいいんじゃないかなぁ・・・・・・。ああいった悩みとかは俺にはよく分からんし・・・・・・」
試着室の中へと戻っていくゆかりとマキの姿を見ながらついながポツリとつぶやく。
ついなの言葉に竜はじゃっかん疲れた表情になりながら答えた。
そして、それから竜はあかり、茜、葵、ゆかり、マキの5人の水着姿を見せられるのだった。
◇ ◇ ◇
最初は見るだけのはずだったお店でいつの間にか水着選びを楽しんでいた竜たち────というよりも竜以外の女性陣たちはそれぞれ買い物袋を手に持ちながら満足そうな表情を浮かべて店から出てきた。
満足そうな女性陣とは対照的に、竜はやや疲れた表情になりながら店の外に出てくる。
これは竜が茜たちだけでなく、イタコ先生、ずん子、きりたん、ウナ、イア、オネの全員分の水着の感想を言うことになったことによる疲労だ。
美人の水着を見ることができたのだからそのくらいの疲労位なんてことないだろうと思うかもしれないが、それでも全員の水着の感想を言うのはかなり疲れてしまったのだ。
ちなみに、なぜイタコ先生たちまで竜に水着の感想を聞いたのかというと、同性である女性の意見だけでなく、異性である男性の竜の意見も聞いておきたいと考えたからだ。
「結局、皆さんもここのお店で水着を買ったんですね?」
「まぁなぁ、あかりがオススメしとるだけあって可愛い水着が置いてあったからなぁ」
「ちょっとお値段は高かったけど、どうにかボクたちで買えるものがあって良かったよ」
「お値段は張りましたが、その価値はありますよね」
「私も良い水着が買えて大満足だよー!」
「ふふふ、みんな嬉しそうですわね」
「そういうイタコ姉さまも嬉しそうですよ」
見るだけだとお店に入る前は言っていたのに、お店を出る時になってみれば全員が水着をこのお店で買っている。
そのことをあかりが呟くと、茜たちは嬉しそうにしながら答えた。
「ウナと東北の分の水着も買ってもらっちゃったなー?」
「あかりさんにはあとでお礼を言わないとですね」
自分たちが手に持っている買い物袋を見ながらウナときりたんは言う。
そして、竜たちは再びあかりの家の使用人が運転する車へと乗るのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ