紲星あかり
「作者を詐欺罪と名誉毀損罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたが皆をエイプリルフールだからといって嘘の話を投稿し、あまつさえ私のことを悪役のように表現したからです!覚悟の準備をしておいてください。ちかいうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!作者は犯罪者です!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!」
こちらが正しい本編となります。
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背中合わせにあかりと4人は空き教室で立つ。
いつの間に自分達の背後に移動したのか。
驚きに固まりつつ、ゆっくりと4人はあかりの方へと振り返った。
「ね?
「・・・・・・そのようですね」
ニコリ、と笑みを浮かべながらあかりは言う。
あかりの言葉にゆかりは先ほどの出来事と聞こえてきた声から何が起きたのかを推測し、頷いた。
ゆかりと同じように何があったのかを推測できたらしい葵とマキも同じように頷く。
なお、茜だけはなにも分かっていないようでゆかりたちの顔をキョロキョロと見ていた。
「なぁ、分かってないのうちだけなんか?うちだけなんか?!」
「お姉ちゃん、あとでちゃんと説明してあげるから・・・・・・」
「絶対やで?!話してくれへんかったらお姉ちゃん泣いてまうかんな?!」
混乱している茜は葵にしがみつきながら言う。
茜の行動によりシリアス気味だった空気は霧散し、何とも言えない空気が漂う。
「えっと、とりあえずは私も皆さんのお仲間ということでいいですよね?」
「そうですね。私は認めましょう」
「ボクも認めるよ」
「あんたが何をしたんかは分からんけど、うちもええで」
「私の方も特にはないかなー」
霧散した空気を取り繕うためにあかりは改めて自身がここにいる4人の仲間であることを言う。
あかりの言葉に4人は頷き、あかりが自分達と同じであることを認めた。
なお、竜を好きと言うことに関してはマキは関係ないのでとくに触れることはなかった。
「では、お昼休みも終わるので私は1年生の教室に戻らせてもらいますね」
「もうそんなに時間が経っとったんか」
あかりの言葉に茜は時計を確認する。
見ればお昼休みが終わるまで数分ほどの時間しか残っていない。
茜につられて時計を見る3人を尻目にあかりは窓の方へと向かっていき、窓を開けた。
「皆さんのこと調べてはいましたけど、話したらけっこう好きになりました。明日も教室に行きますので今度は皆さんも一緒に食べましょうね。それでは!」
そう言ってあかりは窓から跳び降りていった。
先ほどの出来事もあってあかりが跳び降りたことに誰も驚いてはいない。
そして、4人は教室へと戻っていった。
◇ ◇ ◇
「このようにして“
お昼休みが終わり、午後の授業が始まる授業の内容は保健で内容は最近の病気についてだ。
お昼ご飯を食べたあとの授業は睡魔を誘い、うつらうつらとしている生徒の姿がちらほらと見られる。
「あかん・・・・・・、眠い・・・・・・」
「お姉ちゃん・・・・・・」
カクン、カクンと首を揺らす生徒がここにも1人。
茜の首が揺れる姿を見て葵は授業を受けながら頭に手をあてた。
「さて、では私が説明したことを復唱してもらおうか。琴葉茜!」
「は、はひぃ?!?!」
大きな声で名前を呼ばれ、茜は驚いて立ち上がる。
眠りかけていた茜は教師の話を全く聞いておらず、困惑した表情で教科書と教師の顔を交互に見た。
「あかん、全然分からへん・・・・・・」
「はぁ、お昼休みが終わってから最初の授業で眠いのは分かるけどな・・・・・・。座っていいぞ」
「はい、すんません・・・・・・」
教師の言葉に茜はしょんぼりとしながら席に座る。
その後も教師は“怪成症”についての説明などを続けていった。
茜が注意されたことによって他に眠そうにしていた生徒も目が覚めたのか、それ以降の授業で眠りかける者は誰もいなかった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ